第24話 正式なプロポーズと涙の承諾

5-4:正式なプロポーズと涙の承諾


結衣が秘書課で働き始めてから数年が経とうとしていた。秘書課の中心人物として活躍し、蓮を支え続ける日々は忙しくも充実していた。しかし、それ以上に、結衣の胸の中で確かな形を帯びていたのは、蓮への深い想いだった。そして、蓮もまた結衣を特別な存在として意識していることを、彼女は感じていた。



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その日の夕方、結衣は蓮に呼び出され、いつも通りスケジュール調整のために社長室を訪れた。しかし、いつもとは違う、どこか落ち着かない雰囲気が漂っていた。


「相沢、少し仕事の後に時間を取れるか?」

蓮が静かに問いかけた。


「はい、大丈夫です。」

結衣はいつも通り答えたが、蓮の真剣な表情に胸がざわついた。



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仕事を終えた後、結衣は蓮に連れられて、都内の高層ビルにあるレストランに向かった。全面ガラス張りの窓からは、美しく輝く夜景が一望でき、雰囲気は特別なものだった。


「今日は少しだけ贅沢な時間を過ごしたいと思った。」

蓮がそう言いながら、席に着くと、スタッフがシャンパンを注いだ。


「ありがとうございます、社長。」

結衣は少し緊張しながらも微笑んだ。


料理が次々と運ばれ、二人の会話はいつも通りの穏やかなものだったが、蓮のどこかそわそわした様子に、結衣は次第に胸の高鳴りを感じるようになった。



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食事が終わり、デザートが運ばれてくる頃、蓮はふと真剣な表情に変わった。彼は静かに結衣を見つめながら言った。


「相沢、今日は少し特別な話をしたいと思っている。」


結衣は驚きながらも、蓮の目を見つめ返した。彼の視線には、これまでに見たことのない深い感情が宿っていた。


「これまで、お前には本当に多くのことを支えてもらった。仕事のことだけでなく、俺自身が弱さを見せることができたのも、お前の存在があったからだ。」


蓮の言葉に、結衣の胸が熱くなった。彼が普段見せない感情を、自分にだけ向けている――その事実に、心が揺れ動いた。



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蓮は静かに続けた。

「お前は、俺にとってただの秘書ではない。お前がいることで、俺はどれだけ救われているか分からない。」


結衣はその言葉に涙が滲みそうになるのを感じた。そして、蓮が次に取り出したものを見て、心臓が跳ね上がる思いだった。彼の手には、小さな黒いベルベットの箱が握られていた。


「相沢、いや、結衣。」

蓮が初めて彼女の名前を呼び捨てにした瞬間、結衣の目には涙が溢れ始めた。


「俺のそばで、これからも仕事だけでなく、人生を支えてほしい。」


蓮は箱を開き、中から輝くダイヤモンドの指輪を取り出した。


「結衣、俺と結婚してくれ。」


その言葉に、結衣の胸は喜びと感動でいっぱいになった。彼が自分をここまで想ってくれている――それが何よりも嬉しかった。



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涙を流しながら、結衣は震える声で答えた。

「はい……社長……いえ、蓮さん。私でよければ、ずっとそばにいさせてください。」


蓮は微笑みながら指輪を結衣の指にそっとはめた。そして、優しく彼女の手を握りしめた。


「ありがとう。これからは、俺が全力でお前を支える番だ。」


その言葉に、結衣は涙ながらに微笑み返した。



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その後、レストランを出て、夜景を見渡せる展望台に立った二人。冷たい風が吹き抜ける中、蓮は結衣の肩をそっと抱き寄せた。


「これから、どんなことがあっても一緒に乗り越えていこう。」

蓮が静かに言ったその言葉に、結衣は深く頷いた。


「はい。私も蓮さんとなら、どんな未来でも怖くありません。」


その夜、二人の想いは確かなものとなり、新たな未来への扉が開かれた。結衣の胸には、これまでにない幸せと希望が満ちていた――。


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