第12話 年越し
12月初め雪がパラパラ降って来た今日この頃。
寒いので中での特訓にした。メノウ曰くかなり雪は積もるらしいので。
1階にウル、ルア、アズの部屋も作ったがゴーレムが寝るのかは謎だ。
皆頭が良く本を量産してこの世界の勉強を始めた。どんどん知識を吸収している。
最近神棚を創り錬金で作ったピアスとお酒各種を召喚して、料理等をお供えした。保護守護バリア付きのパパは青のサファイア、アランド兄は黒のオニキス、ミリッシュ姉は赤のガーネット、ロイク兄は黄のシトリン、ムング兄は緑のエメラルド、ネーヴェ兄は紫のアメジスト、私は魔法で穴を開けアクアマリンで青のピアスをつけた。
ディー達もと騒ぐのでペンダントと同じ色のピアスを作り魔法でピアスを耳につけてあげた。
メノウは召喚して量産したお酒を自分のアイテムBOXに閉まっていた。
お供えした物は気付いたら無くなっていた…。
最近めっきり寒くなって来たので薪が欠かせない…。ただ朝起きるとダイニングには暖炉が付いていて暖かくなってるのでウル、ルア、アズがつけてくれてるんだと分かった。ゴーレムは寒くないのかな?と疑問に思ったがペンダントと同色のボタン付きの春、夏、秋、冬のベストを創り3ゴーレムに渡した。
「アリガトウデス!」
「アリガトウヨー!」
「アリガトウナノ!」
皆お礼を言うとベストを着込んでいた。創り出した甲斐が合った。
窓から雪を観て話た。
「今日は何時もに増して冷えるね。」
「かなり雪積もってるクマァ~!もっと積もるクマァ~?」
《うむ。もっと積もるぞ。北国ではここより更に寒く積もるらしいがな。小さい村だと雪が積もれば積もる程に亡くなる人間が多いらしいが…。逆に南国だと暑さで水不足になるらしいが…。暑ければ暑い程亡くなる人間もいる…。だからその所々で合った魔法を使える人間は重宝されてる。魔獣や魔石も高値が付いてるだろうな。西側も東側も寒さや暑さがあるからどの国もどれだけ食料や水を備蓄出来るかによるな。》
「そうなんだね。どこも厳しいのは一緒か。」
「だから冒険者達がいるんだクマァ~!森に入って魔獣を狩って売るんだクマァ~!」
《まぁ、冒険者と言えどたかが人間が簡単に魔獣は倒せないと思うがな。騎士達も一緒だ。竜種に当たれば確実に死ぬだろう…。魔獣の強い奴らは簡単に国を滅ぼせる。だから森を開拓して国を拡大しようとしてる奴らは馬鹿なのかと思うぞ。獣人やエルフやドワーフや巨人族や竜人等の方が人間より強いだろうから、多種族を差別して奴隷にしたりしてる人間は愚かだと思う。》
「確かに…多種族の方が強いのに人間が多種族を奴隷に出来るの?」
《人間は狡猾だからな。魔道具や魔法陣等を作り出し捕まえて奴隷に落とすんだ…。まぁ、人間の奴隷もいるがな。借金奴隷や犯罪奴隷等そういう者は仕方ないと思うが…。》
「確かにクマァ!悪い人間は仕方ないクマァ!」
「勝手に奴隷にされたらたまったもんじゃないよね…。」
《そうだな。我々聖獣を捕まえようとしてる馬鹿な人間も多いしな。まぁ、スキルやエルの保護守護バリアで回避出来るだろう。》
「そうなら、作って良かった。」
「仲間は皆安全クマァ!!」
「ヨカッタデス!」
「ヨカッタヨー!」
「ヨカッタナノ!」
28日にもち米を蒸し皆で餅つきをしてもちを作る。この世界は30日迄しかないので30日に年越しをする。
おせちもお重2つに入れパパ達の分も作る。パパ達が用意してくれてたコタツセットを準備して魔力を石に流して温度を合わせる。30日の夕食はちょっと豪華にしてパパ達にもお酒各種と共にお供えして皆で食べる。
ウル、ルア、アズはちょっと豪華な石だ。
それから年を越す前に年越し蕎麦を作って食べる。ウル、ルア、アズは特上魔力草だ。
コタツに入り12時を過ぎるのをミカンを食べて待つ。
「明けましておめでとう!今年も宜しくね。」
「おめでとうクマァ!宜しくクマァ!」
「オメデトウデス!ヨロシクデス!」
「オメデトウヨー!ヨロシクヨー!」
「オメデトウナノ!ヨロシクナノ!」
《ふむ。こういうのも悪くないな。おめでとう。宜しくな。》
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