第5話 オーシャン3
ポスポスムニュムニュ…。
「ん…なんなんだ…」
パチッと目を開けるとドアップで覗いてるクマがいた…。
「うわっ!!……ん?……ディー!!」
小さい頃母に買って貰いずっと大人になっても大切にしていたクマのぬいぐるみのディーが居た!!
思わずギュッと抱きしめる。
「エル、エル、会いたかったクマァ~!!」
「私もだよ!!ディー!!」
ギュッとしながら温もりを確か…あれ?温かい?ディー喋ってなかったか??
あれ~?私輪廻に廻ったんじゃ…??天国か?地獄か?
あっ、でも天界オーシャンに居たんだった…。あれ?
シヴール《エル目が覚めたか?》
「うん…あれ?何で私…輪廻に廻ったんじゃ…??」
シヴール《エルはミリッシュに抱きしめらるて気絶していたのだ。その間に他の神達とエルを私達で転生させる事を決めたんだ。皆なの意見としてエルと会えなくなるのは嫌だという話からだが…。
それにエルお前生きているのは嫌なんじゃないか??人間嫌い、人間不信から生きているのは面倒だと思い眠る事を選んだのでは??》
「うっ…。ううっ…。」
シヴール《ではディーとは一緒にいられないな。》
シヴール様はそう言うとディーを持ち上げ私から離した。
「エル~、エル~、離せクマァ~!!」
くっ…!クマ質を取られた!!
ディーはボカボカシヴール様を叩いているが余り意味が無い見たいだ…。
シヴール《エルの人間不信、人間嫌いやる気0を治す為リハビリに私達の世界に行って貰うぞ。》
「うっ…。嫌、めん…疲れたから眠りにつきたい…。」
シヴール《そうするとディーには会えなくなるぞ?母達とも再開出来なくなるぞ?》
「うっ…!ううっ…!解った…転生する…。記憶を全て消して欲しい…。」
シヴール《記憶を消すのは無理だな。エルはもう創り上げれたしな。それに記憶を消せば私達の事やディーの事や母達の事も忘れてしまうぞ?》
「うっ…うう!解った。シヴール様達の言う通りにする。」
最早エルの行動を読んでいたのか…はたまた違うのか…エルはグウの音も出ない状況でシヴール様達の言う事を聞く事になった。
シヴール《後私の事をパパと言う様にな。》
「なんで?」
シヴール《エルは今3歳だ。そして私モチーフにエルは創られたのだ。》
傍観に徹していたミリッシュ姉が私を抱き上げ鏡の前迄連れて来てくれた…。
「なんだー!これはー!!」
シヴール様に似た色?嫌、違うのか?嫌似ている…のか?とんでもない美幼女がそこには映っていた。
クッ…平凡の方が私には似合っているのに……。
平凡の方が周りに溶け込めるのに……。
ミリッシュ《髪を縛りましょうね。》
そう言と私の髪を弄り始めポニーテールにしてくれた。
良くディーは私と解ったな…。
シヴール《それでここオーシャンで2年間勉強と戦い方を習って貰う事になった。地上には5歳になったらだな。ディーも一緒に鍛え勉強だな。》
「解ったクマァ!エル一緒に頑張るクマァ!」
「うう…解った。」
シヴール様から解放されたディーをギュッとしながら返事をした。
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