【第五章 推理なき解決】 6
予報よりやや早く、吹雪はこの日の午前中に止んだ。
猿渡さんは自身の車で麓まで警察を呼びに行き、駆け付けた彼らによってぼくを含めたペンションの人々は無事保護された。そして、岳飛さんは真理花を殺害した容疑で逮捕されたのだった。
ぼくは保護されてからの数日間、身体のどこにも悪い所はなかったものの、病院で過ごした。ぼくの扱いに警察も手を焼いたのだろう。退院後、警察に呼ばれて事情聴取を受け、それが済むと何の咎を受ける事もなくあっさりと解放された。
そしてぼくはその足で空港へと向かい、自身の生まれ故郷へ逃げ帰ったのだった。
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