昭和からの因果応報

森本 晃次

第1話 プロローグ

この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場面、説定等はすべて作者の創作であります。似たような事件や事例もあるかも知れませんが、あくまでフィクションであります。それに対して書かれた意見は作者の個人的な意見であり、一般的な意見と一致しないかも知れないことを記します。今回もかなり湾曲した発想があるかも知れませんので、よろしくです。また専門知識等はネットにて情報を検索いたしております。呼称等は、敢えて昔の呼び方にしているので、それもご了承ください。(看護婦、婦警等)当時の世相や作者の憤りをあからさまに書いていますが、共感してもらえることだと思い、敢えて書きました。ちなみに世界情勢は、令和6年7月時点のものです。お話の中には、事実に基づいた事件について書いていることもあれば、政治的意見も述べていますが、どちらも、「皆さんの代弁」というつもりで書いております。今回の事件も、「どこかで聞いたような」ということを思われるかも知れませんが、あくまでもフィクションだということをご了承ください。実際にまだ標準で装備されていないものも、されることを予測して書いている場合もあります。そこだけは、「未来のお話」ということになります。


「世の中には、三角形という不思議な形の図形がある」

 その三つが、

「点と線」

 というもので結びつくことで、おかしな関係になるということも、よく言われることではないか。

 例えば、英語で三角形のことを、

「トライアングル」

 というが、

「ある海域にて出来上がった三角形の海域に船が入ると、まるで、神隠しにでもあったかのように、遭難したり、緩絵不明になったりする」

 と言われる、

「バミューダトライアングル」

 というものがある。

 さらに、

「正確には、三角形とはいいがたい」

 と言われるが、

「底辺だけが四角形で、あとの四面が、正三角形」

 といういわゆる、

「四角錐」

 と呼ばれるものは、

「不思議な力を醸し出す」

 ということで、

「ピラミッドパワー」

 と言われるものがある。

「腐りかけているものを、そのピラミッド型のものに入れておくと、まるで、出来立ての状態に戻っている」

 ということから、

「古代ピラミッドのあの形は、一度死んだ人間を帆ピラミッドに葬っておけば、肉体が腐ることはない」:

 という発想から、

「いずれは、魂が戻ってきて、生き返る」

 という考えから生まれたものなのかも知れない。

 それを、今から数千年前の、太古の昔に考えられていたのだとすれば、

「実に恐ろしいことだ」

 といえるのではないだろうか?

 一時期、

「ブーム」

 として流行った時期があったが、本来の信仰に厚い人は、これらのブームに、乗っからないことで、

「逆に、隠れ蓑」

 として、信仰厚く見守っているのかも知れない。

 また、

「三角形の関係」

 というのも、実に悩ましいところがあったりする。

 いわゆる、男女間における、

「三角関係」

 と呼ばれるものもそうであろう。

 確かに、

「ただの、三人の関係」

 というだけのことであるが、それも、

「三つの関係」

 というものに、どのような秘密が隠されているか?

 を考えれば、分かってくるというものである。

 実際の、

「三角形の関係」

 というものの一つとして、そこに、

「力」

 というものが加われば、

「三つ巴」

 というものがある。

 これは、

「三人の力関係が、ひっ迫している」

 というもので、

「その三つだけの力が均衡していて、他の勢力とは比べ物にならないほどに、突出している」

 という関係などのことをいうのである。

 これは、

「スポーツ」

 などで結構あることで、

「トーナメント戦」

 ということになれば、すぐに決着がつくかも知れないが、

「リーグ戦」

 などというものであれば、リーグが終わって、

「一位が三つ」

 ということになった時、

「その決着をどのようにしてつけるか?」

 ということであった。

 いわゆる、

「決勝戦」

 ということであるが、

「三つによる決勝戦」

 ということになれば、どのように決着をつけるかということになる。

 この場合は、巴戦と言われるもので、

「三つが、総当たりを行う」

 ということにしかならないが、これが、一つだけ、

「一度の総当たりでは、決着がつかない」

 という場合である。

 つまり、

「すべての選手」

 あるいは、

「すべてのチームが一勝一敗ということになり、決着がつかない」

 ということになるのだ。

 となると、

「最初に二勝したものが優勝」

 ということになるのである。

 さらに、

「三つ巴」

 というものと、よく似たものということで、

「三すくみ」

 というものがある。

「三つ巴」

 というのは、それぞれに力が本当に均衡しているために、できた三角形であるが、

「三すくみ」

 というのは、違っている。

 それぞれの力がどうなのかは分からないが、

「その三角形の中において、それぞれの力関係に、強弱の関係というものがハッキリとしている」

 ということで、一見、

「巴戦」

 というものによる、

「一勝一敗」

 という関係が、

「戦いを行う前から歴然と分かっている」

 という場合の関係である。

 つまり、

「AはBに強く、Bは?に強い、さらに、?はAに強い」

 ということで、明らかに、力関係がハッキリしているという場合だ。

 これが、

「じゃんけん」

 であったり、

「ヘビ、カエル、ナメクジ」

 などの関係といってもいいだろう。

 特にじゃんけんというのは、ゲームということで、

「ルール」

 ということで、

「力関係は、絶対でなければ、成立しない」

 ということになるだろう。

 それが、

「三すくみ」

 の関係というものであり、これに、

「三つ巴」

 という関係を組み合わせて考えると、

「巴戦を行ったが、永久に勝負がつかない様子だ」

 といってもいいだろう。

 また、

「三すくみ」

 という考え方は、一種の、

「抑止力」

 といってもいいだろう。

 それぞれの力関係が、歴然としていることで、

「お互いに身動きを取ることができない」

 ということになる。

 これは、

「二国間」

 ということであれば、

「力の均衡」

 というものだけが、抑止力」

 ということになるが、もし、これが、

「三国」

 ということになれば、

「力の均衡」

 というものだけではなく、

「力関係の均衡だ」

 といってもいいだろう。

「じゃあ、これが、三角形以上の多角形ということになれば、どうなるのだろう?」

 と考えた時、

「それ以上であれば、三すくみと同じような、力関係の絶対的な均衡を保つことはできない」

 ということになる。

 これは、

「幾何学模様」

 というものを考えた時、分かるというもので、

「対角線というものを考えると分かる」

 ということであった。

 というのは、

「多角形において、三角形だけが、対角線というものを持たない」

 ということだからだ。

 要するに、

「隣との関係だけで、他に図形内において、線を持つことができない」

 ということである。

 もっといえば、

「対角線というものは、見えないものであり、どうして見えないのかというと、それだけ細いものということで、本当にそれぞれに力が均衡しているからではないか?」

 といえるからだと思えるのだ。

 しかも、

「外壁を彩る図形として、一番力の強いもの」

 ということになる。

 それぞれの相互関係が、完全に、均衡が取れている場合は、

「三つ巴」

 ということになり、

「それぞれに、少しでも力関係が存在する」

 ということになれば、それが、

「三すくみ」

 となるのだ。

 もし、それぞれに力関係に、これ以外のものがあれば、

「正三角形」

 としての力がないということになり、

「その存在意義がmなくなるのではないか?」

 ということであった。

 そう考えると、

「三角形というのは、他の図形や幾何学模様とは違い、不思議な力を持っているということの証明になる」

 といってもいいだろう。

 だからこそ、

「バミューダトライアングル」

 と言われるものであったり、

「ピラミッドパワー」

 というものが、力を持っていると言われるゆえんなのではないだろうか?

 実際に、いわゆる、

「三角関係」

 というものが、災いの種として効力を発揮するということであれば、これは、完全に、

「三すくみ状態になっている時」

 といってもいいだろう。

 特に、

「男女しかいない人間関係の中であるから、必ず、どちらかがたくさんいる」

 ということになる。

 そういう意味で、

「三すくみ」

 という関係ではあるが、性別の問題から、

「絶対的な三すくみ」

 ということにはならず、

「必ずどこかが崩れる」

 ということになり、当然、

「抑止力になることはない」

 といえるだろう。

 それを考えると、

「三すくみというものは、絶対的な力関係が存在しないとありえない」

 といってもいいだろう。

 ただ、このような。

「三すくみの関係」

 というものが、成立してしまうと、最後には、

「勝負がつかない」

 ということになるだろう。

 そうなってしまうと、

「全滅」

 ということになるのだ。

 そもそも、

「三すくみの関係」

 というものは、

「抑止力」

 ということで、

「身動きが取れない」

 というものだ。

 そして、

「最初に動いたものは、絶対に生き残れない」

 ということで、

「誰が生き残れるのか?」

 ということになると、

「最初に動いた者に対して、絶対的な力を持っている者」

 ということになるのだ。

 これが、三すくみの関係ということで、そもそも、

「二国間」

 ということであれば、

「どちらも身動きができない」

 ということになるのだ。

「三すくみ」

 であろうが、完全に力が均衡している間であったとしても、生き残れないとすれば、

「最初に動いた者」

 ということになるであろう。

 三角形という形は、

「内角の和」

 というものが、

「180度」

 と言われている。

 これは、

「四角形」

 と違って、

「360度:

 というものではないということから、

「元のところに戻ってくる」

 ということではない。

「まったく正反対のもの」

 ということで、

 それぞれ単独であれば、均衡が保てているが、その三つを並列にして、一直線につなげば、

「一直線ということではなくなってしまい、見えてくるのは、別の世界」

 ということになるのではないか?

 そういう意味で、

「三角形というものには、未知の力がみなぎっていて、目に見えない力があるのではないだろうか?」

 ということから、

「バミューダトライアングル」

 であったり。

「ピラミッドパワー」

 などという力が潜んでいる

 と考えてもいいように思える。

 そんな、

「三角形」

 という図形に、不思議な力というものを感じながら、世の中における、

「いろいろな三角形」

 というのを思い浮かべたりしている。

 もちろん、

「バミューダトライアングル」

 であったり。

「ピラミッドパワー」

 と言った、

「形あるもの」

 というのもあれば、

「三角関係」

 であったり、

「三すくみ」

「三つ巴」

 と言った、

「形のないもの」

 というのも存在していて、

「形ないもの」

 ということで、実際には見えないものという意味での、

「まだ誰も気づいていない三角形」

 というものが存在しているのかも知れない。

 しかし、それは、そもそも、今存在している、

「三角形」

 というものをヒントにして考えられるというものであり、

「派生型」

 といってもいいのではないだろうか?

 それらの、

「形あるもの」

 であったり、

「形なきもの」

 であったりしても、

「理論的に同じもの」

 ということであれば、

「その効果は、類似したものとなるに違いない」

 といえるのではないだろうか?

 それを考えると、

「人間界に無数に存在する事象」

 というものの中で、

「どれほどの三角形というものが存在しているというのか?」

 興味深いことである。

 そんな三角形を感じさせる事件が起こったのは、今から10年前のことであった。


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