Hello!青春クラブ外伝〜End of Darkness シリーズ〜
優希【団子って人】
第1話 彼女達は人間だ。(な訳あるか)
「○ねよ!!!!!あの女(新山あかり)!!!」
婆の形をした地獄の○人犯が一人、また一人と現れ、竜に地獄の深い階層の夢へと下された高校生くらいの少女の身体の前で幾度もなく罵声を浴びせて、ナイフで突いたり、銃弾を浴びせたりする。
ここは地獄、ブラックホールの中である。そういうことはもう日常茶飯事。
駆けつけた透は相変わらず阿呆な表情の樋口竜を睨み、婆の形をした輩達〜地獄輩〜の前へどう出るか悩む。
新山あかりはまだ高校2年生だった。
結局、入間透は天国さん〜この宇宙の始祖である神様〜の姿になり、同じような言葉を浴びせることにした。
「黙りなさい愚か者達。人様に向かって『○ねよ』『地獄に堕ちろ』と汚言を吐くなど、ましてや身体を害そうとテレパスをかけるなど、何様のつもりなんですか。この子がお前達に何をしたというの。せいぜいお前らの前に現れてやったくらいじゃない。そして樋口、お前は何がしたいの!!」
竜は泣きながら、
「この子に『竜と結婚しなさい』って言って欲しかっただけなのに、ヒック……」
透は(またかよ。何も知らないイカれた男め)と現世では同業者であるはずの彼に思ってしまう。
透は天国さんの姿のまま、
「あなたは何がしたいの。早く安全な場所へ上がりなさい」と
瞬間移動魔法をかけようとするが……。
なぜかかからない。
「なるほど……」竜は不敵に笑う。
「お前は天国さん、じゃないんだ。じゃあお前は誰なのかな!!!」
竜は透の首にナイフを突きつけた。
「○人なんてな、人間なら誰しもやっちゃうもんなんだよ。この子達を洗脳しようと声をかけたことを詫びていまここで○ねよ!!地獄の竜アンチ!!」
「へえ。馬鹿げてますね。人間に誹謗中傷の声をかけながら○そうとして良いはずがないでしょう。樋口竜、地獄輩、○される痛みがわからないならば僕はその腕を折ってやりましょう!!!!!」
透が一心不乱にテレパスをかけ続けた。もちろん腕を折るテレパスなんかではなく、竜の体に多少かする痛みのテレパスだった。
「弱いんだよ、間抜け!!!俺の腕ひとつ折れねぇのか!!!??」
「○意=強いではない。そこを勘違いすんじゃねぇイカれ男」
「屁理屈ほざくな、三下!!!」
竜は光の矢を透に突き立てる。竜は体にバリアを貼ってあったため、ささっても何も痛くはなかった。
その間にあかりは直人の駆けつけた浅い階層の地獄の夢に瞬間移動(テレポート)させておいた。直人はそのうち回収しに来るだろう。まさかスペシャリティの仲間が残酷な地獄の輩達の元まで降ろしてしまったことにも気づくまい。
その頃、透はやはり直人が治癒魔法を使っているところが透自身のテレパスを介して見た。そして……。
竜は、
「俺の腕一つぐらい折ってみせろ、じゃないとお前は痛みに悶え苦しんで○ぬんだ。あかりちゃんの前でカッコつけようとした罰だ……」
地獄の輩達(関係ない野次馬も含めて)はこの騒ぎに熱狂してしまっているようだった、透は「やっぱりこいつらは何度天国さんに○されても変わらないのか」と呟いた。
透は魔法を繰り出す。竜に向けると見せかけて地獄輩の方に向けることにした。透とていくら相手が地獄の輩達でも○意なんかを人に向けたくはなかった。その油断が、優しさが、善意が、奴らが人間を脅かす理由の本の一部だとしてもだ。
「○せ〜!!!!」
「竜くんあの女どっか消えたよ!!!」
「○んだんじゃない!!??」
「やっぱり地獄へ堕ちたね?あの女!!ザマ⚪︎みろ!!」
「「「「「「「ザマ⚪︎みろ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
竜の地獄輩達がそう言って騒ぐ中、一方男尊女卑系の弱者男性と言われる類の子孫を持つ爺の形をした⚪︎し屋達は、地獄輩達を女扱いして「おい、あの女⚪︎しに行くぞ!!!!」と声をかけた。
透はふぅと謎に安堵のため息をついて、光の矢が刺さったまま竜をまっすぐ見つめて、「分かるか?これが現実だよ。じゃあな?」と天国の夢まで瞬間移動して、彼らの前から姿をくらました。
〜奴らは、僕が地獄に堕ちたとばかり思い込むだろう〜
〜頭が可哀想でいい気味だ、ザマ⚪︎みろ〜
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