雨塚君と天使の静ちゃん。

篠崎 ムツ

第1話 天使がベランダから突っ込んで来た。

 僕は雨塚 啓介(あまつか けいすけ)。

 高校2年生。

 帰宅部で一人暮らし。

 仕送りとバイトで生計を立てている。

 恋人はいない。

 見た目、普通。

 運動も勉強も平均値。


 親の仕送りとバイトで生計を立てて生活している。

 そんな僕に天使が降って来た。


 僕の住んでるアパートに、ベランダからガシャン!ドーン!とガラスを突き破って、何かがゴロゴロと転がった。僕の部屋はガラスの破片ばかり、寝ていた僕は飛び起きた。


 「えっ!何々?」


 「いててて、着地失敗。」


 とベランダから羽の付いた、小学生か、幼稚園くらいの外国人みたいな可愛い女の子が飛んで来て、言った。

 

 「大丈夫?怪我ない?」


 啓介はビックリしたが、小さな女の子だったので、声をかけた。


 「申し訳ない!着地失敗!」


 その子は全然大丈夫みたいだが、部屋がめちゃくちゃだ!どうしよう!?って思ったら、


 「とりあえず、元に戻さねば。」


 とその女の子が言い。不思議な力で、部屋が元に戻ってきている。


 「私は天使だ!雨塚 啓介よ!」


 と胸を張って、その子は言った!


 「ハァ、、、で、御用は、、、?」


 啓介はビックリしながらも、その女の子に訪ねた!


 「私はもう、100歳だ!地上に降りて、大好きな食べ物を食べたくてな!啓介!お前は十ニ年前に祭りの屋台で会った!だから、お前の世話をしようと思ってな。女神様からも言われているからな。」


 と女の子は言い、啓介は思い出した。


 十ニ年前、祭りで迷子になった僕を、女の子が親のところに連れて行ってくれた事を、、、


 「って訳で、啓介の世話になりたいがダメか!?」


 と女の子が言った。見た目は小さな女の子だ。ヤバいとは感じる。そこで女の子は何処からか分からないが、大きな本を出した。


 「それは?」


 「天使大百科だ。人間の世話になるには、、、ふむ、、、ふむ、、、なるほど、、、」


 と女の子は頷いた。


 「あの?、、、君は一体?僕は高校生ですよ。天使様の世話なんて、、、僕にはとてもできないと思うのですが、、、そもそもいろいろな手続きもありますし、、、」


 「案ずるな!お主は女神様と人間の子だ!私は女神様から、遣わされた天使だ!その関係に関しては女神法には抵触しない。」

 と言って、手をかざして、光を出した。


 「これで、私はお前の妹だ!!戸籍もみんなのほとんどが記憶も全て女神法に乗っ取った法に乗っ取って、対処された。私は今から啓介の妹だ!小学生の2年生として、登録された!だから、同棲も大丈夫だ!!」


 「そんな…急に言われても、、、」


 啓介は混乱気味だ。


 間髪入れずに天使が言う。


 「とりあえず、雨塚 静(あまつか しず)として、ここに住む。これから、お前の世話をするぞ!」


 啓介は困ったので、とにかく、母親に越させよう。そして、母親に連絡を取るようにした。


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