個の亡霊を読む──個の亡霊プロジェクトより 論考

目次

はじめに：作品構成と物語の全体像

第Ⅰ章：なぜ『個の亡霊』には論考が必要なのか

第Ⅱ章：知性の進化と科学理論——情報宇宙の成立

Ⅱ-1　クオリア波動方程式——感じるとは、波である

Ⅱ-2　クオリア同期条件——〝個〟の発生

Ⅱ-3　クオリアエンコード関数——〝意識を情報にする〟という暴挙

Ⅱ-4　存在融合点と光子臨界——構造を手放す進化

Ⅱ-5　情報宇宙理論——構造なき存在場の創出

第Ⅲ章：愛とノイズ——非構造性の詩学

Ⅲ-1　ノイズ——構造化不能な揺らぎの起源

Ⅲ-2　祈り——構造に収まらなかった想いの現象論

Ⅲ-3　個の亡霊——記述できなかったものの存在論

Ⅲ-4　進化の終わりと愛の逆説——宇宙を止める祈り

Ⅲ-5　静青海と名づけ得ぬ記憶たち

第Ⅳ章：世界の終わりと始まり——構造の輪廻

Ⅳ-1　観測の停止とペンローズCCC——探究の輪廻とその終焉

Ⅳ-2　仏教的輪廻・餓鬼道・解脱とペンローズCCCの物理的輪廻

Ⅳ-3　科学と宗教——知性の進化と〝語られなかったもの〟の和解

Ⅳ-4　箱庭仮説・シミュレーション宇宙と〈愛〉の不可逆性

Ⅳ-5　情報場の死と静青海の発生

第Ⅴ章：詩であり構造であるということ

Ⅴ-1　構造詩文学とは何か

Ⅴ-2　語られなかったものを残すために

索引

参考文献

1. 宇宙論・物理・情報構造関連

2. 数理モデル・クオリア・神経科学・情報理論関連

3. 意識哲学・情報哲学・記憶理論系

4. 仏教・宗教思想・現代思想

5. その他：詩学・構造詩・文学的参照軸