第12話 たくさんの人間がよければいい。
人間がよければ、自分はどうでもいい。これは、僕の生き方の極論です。人間は、いつか、死にます。自分も、例外ではない。しかし、意味ある、価値ある死に方をしたい。そのとき、自分は死んでも、多くの人間に生きてほしい。自分が犠牲になっても、多くの人間が楽しんでほしい。かっこいい生き方だと思うんだ。
人間は、いつか、死別する。必ず、人と人は、別れが来る。僕と親友の浩くんも、そうだと思う。僕は、昨夜、浩くんとコンビニに行くとき、言った。
「浩くんと僕は、いつか、死別する。どちらか、死ぬまで、付き合いたい。だから、僕は、浩くんを食べちゃうぞ!しかし、僕には、死に方の夢がある。最後は、僕と浩くんが、地下室で、お互い抱き合って、拳銃で、お互いの頭を打ち抜くんだ。そして、同時に死ぬんだ。」
浩くんは、僕が、真面目に言っているのに、聞き流しています。どんどん、僕の前を歩いていきました。しかし、僕は、本心では、こう思っていました。
「浩くんが生きて、楽しんでくれれば、僕は、どうでもいい。引き金は、僕は、弾かない。」
僕に、こんなにも、長続きして、付き合った男は、浩くんが生きていて、初めてだったのです。浩くんは、僕に、とても良くしてくれる。今、僕は、浩くんがいないと、死ぬ。
僕は、自分のことしか、考えない奴が大嫌いだ。西郷隆盛みたいに、西南戦争で、若い兵士たちを道連れにして、自分がひとりで、大物になって、死んでいったから、大嫌いだ。今でも、西郷隆盛の銅像が建っている。この人のために、どれだけの若い兵士たちが犠牲になったのか。むかつく人物だ。
多くの人びとを救って、自分がひとりで死んでいく、生き方にあこがれる。人間の仕事とは、本来そんなものである。たくさんの人たちに貢献して、働いて、自分が賃金をいただく。しかし、最近は、みんな自分が成功したがって、周りを蹴落とす風潮が広まっていると思う。インスタグラムや、フェイスブックでは、みんな自分が成功したがっている。みんな自分が主役である。私を見てとばかりに、ポーズをとる女性たちが多い。引っかかった男性の相手をして、最後は、お金を巻き上げる。きっと、どこかの男性が、女性たちを雇って、ポーズをとらせているのだろう。簡単に、察しがつく。こういう状態を、私利私欲というのだろう。
確かに、自分が主役で、自分がよければいい。そうすれば、相手も良くなると言う。こんなことを、真面目に言っている奴がいる。これを、真面目に信じる奴がいるから、驚きだ。本当に、そう思っているのだろうか?人を騙すのもいい加減にして欲しい。バカみたいだ!自分の売名行為が非道すぎるわ!
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