第9話 クリスマスプレゼント・3

「ごゆっくり♪」

ニヤニヤ。

店員は不気味に笑っている。理由がわからないのが

恐すぎる……。

「ねぇ、お姉さん。」

お金はお銀を振り返った。

「なに?」

「御隠居様のプレゼントだけど、、、

 これはどうかな?」

「え?

 達磨(だるま)?」

「それお正月じゃん♪

 ウケる♪」

お銅は楽しそうに笑っている。

「じゃあ、これは?」

「羽子板(はごいた)て!

 お正月じゃん!」

「ちゃかさないで、お銅!」

お銀はほおをふくらます。

「今なら半額ですよ?」

店員が割って入る。やはりニヤニヤしていた。

お金はなんとかそれを流して、

「これはどうかしら?」

彼女が手に取ったのは孫の手。

「それいい!」

「孫の手、ウケる♪」

お銀もお銅も賛成した。

「今なら玄孫(やしゃご)の足もついてますよ?」

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