夜に眠れないという感情。
八月三十一日
それは雨が降っていた日の夜のことでした。
『雨が降ってた』
物語で悲しい刻を来去む場合は大抵雨が降っているんですって!そういった日の天気は現実の場合、大抵は快晴でしかないんですよ。
私はこの世界にいてはいけないのだが、
今日は少し雨が降っていますね。ですからあなたはもう二度と晴れた天気を見られないんですよ。
『寝れない』
昔ある友人は私の向かい側のベッドで寝た時、お話しだってしないまますっかり眠ってしまったんです!
そしたら別の友人がすぐに寝ちゃうのは睡眠じゃなくて気絶っていって、その場はあっという間に大笑いに包まれたんですよ。
『氷食べたい』
ある最近の昔、母が私にあるお話しをしてくれたんです!
それによるとどうやら、貧血というものになると氷をとても食べちゃうんですって!
私はそれを聞いて怖いなぁと他人事のように思いながら歯で生命維持活動を行っていました。
母はだからお前は貧血なんだっていって、その日からありとあらゆる方法を使って私の体を健康にしようとしたんですよ。
『あくびし切れない』
私、よくあくびが持続するんです。どういうことかって笑われるかもしれませんが、あくびをしてもまだ口があくびしたいって私に花しかけてくる事があるんです。
今もあくびしてよって言ってるのでそれがいくらか眠れない理由なのかなって思ってて。
早く出きってよと願ってたんですけど、高速道路で耳が幽霊の手で覆われた時なんかは意外と上手に付き合えたりしてたなって思い出して。それがたまらなく懐かしかったんです。
『天窓あるなぁ』
私の部屋にはとても素敵な外との隔たりがあるんです。それは他とは違って外の様子がすっかり見えると唄っているんですが、私の記憶にある限りどうやら外の様子が全く見えないんですよ!これはとてもおかしいことです。
でも遠い昔には瞼の裏よりも真っ暗な空が見えて、星を見ようとして一人でぬいぐるみと見映ないことを笑ってた気がします。今は固いカーテンで他と同じような見応えのないお部屋になってしまってますが、あれを開けるリモコンさえあればきっと昔のような景色がまた見えるはずです!
リモコンはもうとうの昔にどこかにいってしまいましたけどね。
『秒針の音聞こえない』
お先真っ暗な私の未来と同じ空が浮かんでると嘆いてる頃、いつもなら時計の進む音がふと聞こえてくるんですよ。
それはとてもうるさく感じて、これじゃあ眠れない!と何度苦情を入れようとしたことでしょう。
相手は郵便受けを二度と開けませんから言っても無駄だと言い聞かせてる間に私は眠れるんですが、今日は雨のせいで聞こえませんね。
『昔の絵』
知っていましたか?私の記憶はもう随分と最近のものしかないんですって!これまでに食べたパンの耳の数はおろか、昨日食べた両親とのお話しすら覚えてないんですよ。
でも私の部屋には多分ずっと小さな頃に描いた両親と私の絵がありますから、いつもそれで昔に戻った気分を味わおうとして失敗するんですって。
なんてものを考えないんでしょう!私には昔の記憶がないというのに、それを必死に再現しようとするなんて!
『雨が止んだ』
不相応に明日を見返えそうとする時計の音が聞こえないことを当然だと思った頃、静寂を掻き乱していた雨の音が急に機嫌を悪くして帰っちゃったんです!
それに安心を覚えようとしていた私ですが、時計だって先程の私の発言に怒って音楽を聴でるのを止めてしまいましたから私はたまらなく不安になったんですよ。
でもこうして書いているうちにまた雨が降ってこようとしてますね。きっと温めきれず冷えた冷凍のおにぎりを食べて心が安心したんでしょう。
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