えー⋯まずはじめに僕のは選ばないで下さい。

@pio_piy

一応このお話は芸術学校卒業までのエピソードと⋯なりますかね?

ありゃ?

ありゃりゃりゃりゃ?

どうしよう⋯。

えー⋯。どうしようしよう。

途端に始まってしまった。

枚数もスケジュールもそんな決まってない。

いや、そりゃメモはたくさんしてきても。そりゃここぞという時のために閃いたアイディアや考えやネタや道で見かけた面白エピソードなんかはいつもマメにメモしていたはずだ。

なのに、こういう土壇場になってはじめてアワアワと慌てふためいたり、アワアワと焦りだしたり、内心あった確信めいたものが急にどっかへすっ飛んでくれるものだからそりゃあないってものだよと思った次第でありまして。

いきなり企画をたてなさいだの作品作りをスタートしなさいだの、いやいやもうちょっと準備させてほしいよ。

だって僕たちまだ1年生に。

しかも入ったばかりみたいな月日の中で、ええ⋯もう!?

もう作らされるのか。何をどうしたらいいんだよ。

しっちゃかめっちゃかだよ。

ああ⋯どうしようどうしよう。どうしようどうしよう。

何かヒントを何かヒントをほしい。これを解決するヒントがほしいものだ。

何よりここには絵を描ける人達が一人とたりとも居ないようなものなんだもの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る