凍え猫に傘
癒月連理
第1話追憶
出会いは冬。
公園のベンチで雪にまみれて震えていた。
そんな僕を見かねてか、傘を差し出してくれたのを覚えている。あの時はこんな仲になるとは思いもしなかった。
水商売の母には僕は邪魔で、父親なんて知らなくて、生きる場の無い無機物の様な僕。
知らない男が来れば外に出されて、近くの公園で過ごして保護されるのも何回かあったな。
だけど、傘の人は目が逸らせない程綺麗な人だった。怖くなくて、心底僕を心配している様で、あんな眼差しをくれる人は初めてで、心の高鳴りを感じた。だけどあの日以来公園で会う事はなく、再び会ったのは奇跡的な偶然だった。
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