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第3話 突然の訪問者への応援コメント
(すいません、ひなりんをお休みして、こっちのリライト版を書いてしまいました。
試作版、長いけどご覧くださいm(_ _)m)↓
『いやー、あのカウンターはまじGJだったっす!
バレ弓も手に入って超満足っすわー。じゃあ落ちます、お休みー!ノシ』
『もう朝だけどなw じゃあな、俺はもうちっと粘るわ。』
『あのあの、今日はガル先輩のおかげでたすかりましたっ!
わたし、次はもっと頑張りますっ! おつですっ!』
『おつー。さーて、あーしは武器クラフトの時間だにゃー♪
オリ爪オリ爪、念願のオリ爪を創るんだにゃー。』
「ころしてでもつくりだすぅ⋯⋯な、なにをするかきさまー⋯⋯ふぎゃっ!?」
ーードシンッ!!
先ほど、ネトゲパーティーで別れ際に交わしたチャットが、夢にまで出てきたようで。
俺は寝返りをミスって、ベッドから落っこちてしまう。
「あいたたた⋯⋯えーと、今は9時半か。ま、5時間も寝りゃ十分かな。」
衝撃で目が覚めてしまい、のそのそと起き出すと。
急に、玄関の方からーー
ーーピン、ポーン!!
「んん⋯⋯誰だよ。通販はコンビニ受け取りだし⋯⋯亜美とのデートは明日だもんな⋯⋯うーん⋯⋯」
ーーピンポーン!!
「はいはい、出まーす!!」
ガチャッ。
「⋯⋯!!!? え、えーと、どちら様⋯⋯」
それは、はっとするような美を秘めた、サングラスの女性だった。
黒メインに白サブカラーのパンツスーツ。アクセントは銀のチョーカー。
金髪ウェーブヘアに、すらっとした手足。
そして何より、胸の「ボンッ」とした、たわわな果実。
つい、頭からつま先まで見入ってしまうと、悪魔的なフェロモンに呑み込まれそうになる。
そんな彼女は、おもむろにサングラスを外すと⋯⋯
「えへへー⋯⋯りっくん、みーっけたっ! とうっ!!」
ーーガバッ!! ぎゅうううううっ!!
⋯⋯っ!!
え、何だこれ? 美人の女性にいきなり飛びつかれて、抱きしめられて。
顔面に感じるこの「だぷんっ」とした感触は、間違いなくお胸の超兵器なわけで⋯⋯あわわ。
「にへへへ⋯⋯ああ、12年ぶりのりっくんの抱き心地さいっこーっ♡
お姉ちゃんが高3で、りっくんはまだ小学生だったっけなー⋯⋯おっきくなったねー、ぎゅむぎゅむ♪」
あわわ、これじゃ別の所がおおきくなっちゃうってば!
うう。亜美の手のひらサイズの胸とは、戦闘力が違いすぎるっ!
いやまあ、感度と肌のハリならきっと、亜美にも勝機がーー
⋯⋯ふと、亜美の拗ねた悲しそうな顔が浮かび、俺は我に返る。
ギブアップを訴えるように彼女の背中をタップし、ようやく呼吸を取り戻した。
抱きつきグセがあって、俺をりっくんと呼ぶ人は、一人しかいない。
「はぁはぁ⋯⋯ルナ姉、まじでルナ姉なん?!
てかさ、もう子供じゃないんだし、そうゆうスキンシップは、その⋯⋯」
「ぶむー。だって、アタシたちは10歳違いの従姉弟でしょー?
弟くんとの可愛い触れ合いじゃ~ん。」
どこかイタズラめいた笑みに、のほほんとした喋り方。
「若きクールビューティー教授」になったと聞いていたが、素の部分は昔のままなんだな⋯⋯どこか安心した。
「聞きましたよ、昨日はうちの心理学科に赴任したんですよね?
亜美がルナ姉の授業、めっちゃ高評価してましたよ。
俺も子供の頃、勉強を教わりましたけど⋯⋯すっげえ磨きがかかったんじゃないですか?」
「んむー、敬語じゃなくてもいいのに、お姉ちゃん寂しいなあ。
てかてか亜美って確か、りっくんの今カノさんだよね?
だいじょーぶ? 初カノの時みたいに、浮気されるんじゃないかなーって。お姉ちゃん心配だよぉ⋯⋯」
「うわうわっ、何で俺の恋愛遍歴知ってるんですか?!」
「叔母さんとは、定期的に連絡取ってたもんねー、えへん!」
ルナ姉が胸を反らすと、さっきまで顔を埋めていた部位が、ゆさゆさと。
目に毒すぎるよホント。
つーかお袋、息子のプライバシーをべらべらと⋯⋯全く、今度文句いわなきゃな。
「それでさそれでさ、どーなの今カノさんは。お姉ちゃん気になーるー!」
「ええと⋯⋯ルナ姉とは違うタイプですけど、とっても明るくとっても可愛く⋯⋯いろんな相性も良くて、一緒にいてすごく楽しいです!」
うう、義姉貴にこんな本心を告げるの、めっちゃ恥ずい。
俺の顔はきっと、真っ赤な茹でダコになっているのだろう。
でも大好きな亜美への、嘘偽りのない気持ちだ。
「そっかそっかー、りっくんはもう、あの頃の泣き虫じゃないんだねー。
これならお姉ちゃんも安心だよー。
そーいや昨日の受講者名簿にも、亜美さんの名前があったなあ。
ね、今度正式にご挨拶したいなー、いーでしょ?」
「そりゃもちろんで⋯⋯あ。亜美に『ルナ姉とはいとこ同士』って言いそびれちゃってたか。まあ、急な教授就任にビックリしたんで、勘弁して下さいっ。」
ーーなーんて笑い合いつつ、お互いの近況や思い出を、少し話してみる。
ふと見たルナ姉の薬指には、輝く指輪がある⋯⋯そっか、ルナ姉にもそんな男性《ひと》が。まあ当然だよな、美人だし。うん⋯⋯。
「⋯⋯ってあーー!! 本題があったんだよー!
聞いてくれる?
今年の始めにね、社会的弱者さんに代わって、法的手続き(生活保護の申請とか)や就業支援をする、NPO法人を立ち上げたの!
でもねー、人手が足りなくてぇ、古米古古米てんてこ舞なのぉ〜(泣)。
りっくん、へるぷあすー! ね、いーでしょこの通りっ!」
手を合わせて懇願する、ルナ姉の瞳の透明さに、目を奪われる俺。
それはあの頃と同じ⋯⋯いや、どこか不思議な光が宿っていて、吸い込まれそうになる。
まるで、祈りを捧げる聖女のよう。俺は言葉を失って立ちすくんだ。
「だめ⋯⋯かな? えとえと、仕方ないなあ。
りっくんの彼女さんに悪いけど⋯⋯ちょっとだけなら⋯⋯いいよ?」
ルナ姉はワイシャツのボタンを外し始め、紫のレースに包まれたブラカップがちらり⋯⋯
って、マズイマズイ!!
「あわわわっ、そんな事しなくても、ルナ姉の頼みなら断りませんからっ!」
彼女が脱ぎ脱ぎする手を、慌てて止める。
そんな事になったら、もう亜美に顔向けできなくなってしまうよ。
「あ⋯⋯えへへ、やっぱりりっくんは優しいね♡
でさでさ、善は急げって言うよね?
ポチッとな⋯⋯配車アプリでタクシー呼んだし、今すぐ来て欲しいかなー。」
「了解です。じゃあ、シャワー浴びて着替えるんで⋯⋯」
そうして陸がシャワーを浴びている間、ルナはWEBニュースの新着通知を確認していた。
『朱雀の森事件。高額献金を強要されていた、元信者らが集団提訴へ』
「⋯⋯めーくん。あたし、いっぱいいっぱい、頑張るからね⋯⋯」
憂いと影を背負って歯ぎしりするルナに、彼が気づくことはない。
ーーそんなこんなで到着したタクシー。
ふたりはアパートを出ると、日が昇った寒空の下、すぐに乗り込んだ。
そして走行中。
「んーと、この資料がこうなって⋯⋯ふむふむ⋯⋯」
隣の席に座るルナ姉の横顔、やっぱり綺麗だな。
これが、彼女の外向きの顔ーークールビューティか。
『おっとりふわふわして、成績常にトップ』だった昔とは、また違った一面にドキッとする。
(うう、何を考えてるんだ俺は。
しかし縁は異なもの、奇なものだよなあ。)
陸は、ふと景色を見ながら思い出していた。
(ルナ姉を忘れるために、初カノと付き合って。
裏切られた記憶を誤魔化すように、都会に進学して。
でも亜美と出会って、やがて強く惹かれ合って。
今じゃ毎日がワクワクしているんだ。でも⋯⋯)
横をチラ見する。ルナ姉の集中力は、やっぱり凄いな。
そして、薬指に光るリング。
ああ。嫌でも浮かんでくる、あの時捨て去ったはずの気持ちが。
(あれは俺の、幼い初恋だったんだ。
ルナ姉。誰より可愛くて眩しかった女性《ひと》⋯⋯)
やがてタクシーは、大きなビルの敷地へ吸い込まれていったーー
作者からの返信
ルナが魅惑的かつ蠱惑的で、
つい誘惑に駆られそうになりますね。
ラブコメ風の超絶リライト、
誠にありがとうございます。
うれしいです。
第3話 突然の訪問者への応援コメント
新作を読みに伺いました。
亜美の“恋愛は鈍感だけど超能力者”ってギャップが面白いですね。立花ルナ先生のカリスマ感も最高で、登場人物みんな個性が光ってます!陸のいとこ関係も意外で、大学生活にドラマが増えそう。
友情も恋も事件も絡んできて、続きが気になってワクワクします。
作者からの返信
第3話だと、
ルナが陸の部屋へ行ったところですね。
このあと、陸は大変な目に…
第4話 音信不通への応援コメント
壺買わされそう、と思って読んでたら、それどころじゃなかった。
作者からの返信
4話まで読んでくださったんですね。
ありがとうございます。
これからルナの復讐劇です。
少し長い物語ですが、
最後まで読んでくれると、有り難いです。
死者が蘇生しますが、
フィクションですので、大目に見てください。
また、
「もうすぐゾンビ」の「僕」は、
人間味があって、
一郎丸さんなら、共感してくれるかも。