多趣味無気力社会人

13.お参りに意味はあるだろ

神社に参拝することとか、お守りを買うことを「何を神頼みしてw」みたいに心のどこかでバカにしている人が世の中にはいるんだと思う。

日本人が全員そうだと思ってるけど、そもそも他の国と比べるとあんまり信仰心等とは程遠い生活をしときながら、何か困り事がある時だけ頼りに行くからそう思われるんじゃないかなぁとも思う。思うしなんなら神様側も「有象無象が祈りに来るからあんまり興味は無いけどさ、俺のこと都合よく思いすぎじゃない？」って思ってそうだし。

私は基本的になんかの宗教関連の考えを持ってるとか、属してるとかはない。

祖父母と親の関係が両方悪いから葬式にも一回もでたことがなく家が何宗なのかもわからん。

ただ、なんとなく八百万の神を都合のいいように都合のいい時に信じてる。

んで、主題に戻るけどお参りとかお祈りには意味はかなりあるだろと思ってる。

神様の力を信じてるのかと言われると微妙だけど、まあ、あやかれるならあやかっといたほうが得ではあるからそこは好きに信じたらいいと思う。

じゃあなんでそんな力強く意味があるって思い込んでるかっていうと、そんな神に頼むぐらい強く思っている望みがあるってことの力ってすごくね？って思ってるから。

私は普段やる気も何もないし、移り気だし、自他共に認めるであろうクソ人間だ。クソクソのクソ。だから、いわゆる普通の人がどれだけ普段気持ちを込めて日常を過ごしてるかなんて知識として知れても理解することはできない。

だから「いや、そんな神様に頼みたいことなんてたくさんあるよ！」ってのが人間としての正常な感覚なのかもしれない。

でも、それを言うあなたにじゃあなぜお参りしないの？って思う。行くのが面倒？どうせ叶わないんでしょ、とか？

じゃあ、そんなどうしてもこれを叶えたいんです！！っていう望みじゃないんじゃない？おまえのその思いは。

わからないよ、信仰心が強い人はそんなことに関係なく「いつもありがとうございます」ってお参りするのかもしれないけど、それとはまた話が別でさ。

人生でどうしようもない思いがあって、個人の力で何ともできない、勇気がでないとかでもいいけど、そういう思いがあってお参りする人たちは交通費をかけていき、みんながそうじゃないかもだけど決まりを守って自分の願い事を託す。より困ってる人はお守りを買って、肌身離さず持ち歩く。

これって、神様が叶えてくれるとか関係なく、常にお守りを持ってることでその願い事を意識して行動するようになるし、自分の人生において起こる良いことに目を向けられるようになる。

行ってしまえば携帯のホーム画面に意識高いことを書くことと同じ類い。その上位互換。

ただ、こうだといいなとかこうなってくれたら嬉しいなを越えた祈り。その祈りが意識となって、最終的に行動に現れる。

なにか誘惑に負けそうになったとき、お守りが目にはいってやめられるかもしれない、努力して心が折れそうな時に目に入ることでその困難を乗り越えられるかもしれない。

たぶん、あのお守りは本当に効果がある！！とか言ってる人の何割かは無意識でこれをやってるただの努力家。

それだけ叶いたい思いがあって、神様に頼むっていう方法に頼るしかないぐらい追い詰められて、努力を続けられた人とか。

神様が救ってくれるとかどうこうを抜きにして、その異議が強いんだろうなと思う。

ということで、昔神頼みで人との繋がりを無理矢理つなぎ止め、実のところめっちゃ金をかけて自分磨きをしただけの男が、ただふらっと酒をのんでる鎌倉からお送りしました。