第8話思い出
私はテレビゲームがやりたくて、ある友だちの家に遊びに来ている。8人のキャラクターが順位を競うレーシングゲームだ。
私がゲームに夢中になっていると、友だちが隣りでもじもじし始める。一分一秒を争っているので、私は友だちがじゃまになるが、友だちの家で、なおかつ友だちのゲームなので、むげにもできない。そうこうしているうちに、私はゲームを失敗する。つまり、4着までに入らなければならなかったのに、6着になってしまう。私は悲しげな声を出して、ボタンを押す。ゲームの画面は、スタートに戻ってしまう。
友だちはといえば、ここぞとばかりに私に話しかけてくる。今日の学校での出来事とか、おやつ何にするとかいうくだらない話。私はゲームやりたさに、友だちの話をちゃんと聞かずに適当に相づちを打つ。すると友だちが急に「本当⁉︎」と歓喜の声を上げる。私は何が起こったかわからない。
「じゃあ、キスしよう?」と友だちは急に馴れ馴れしくなる。私は「やだよ」と突っぱねるが、「もう契約したからね」と友だちも引かない。私は友だちとキスをしながら、何を了承してしまったのかよくよく考えてみる。ゲームのことではないのは確かだ。しかし下手を打てばゲームができなくなってしまう。私はいわれるがまま、友だちの部屋へとついていく。
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