第5話 獲物にはつばを付ける
Aは不満に思っていました。自分が一番でなければ気が済まないのです。今回集めたメンバーは全員Gちゃんのことが好きでした。Gちゃんをわがものにしたくてこの勝負をむりやり持ち越しました。
しかし、初めて見ればBが先頭に走っています。自分の後ろにはDが、最後にはCがいました。DはGちゃんとは幼馴染らしくよく話しているから気に食わず、CはGちゃんと趣味合うのかGちゃんと遊びにいくところを目撃したことによって気に食わないという感情がありました。
走るうちに三人の気配が消えました。しかし、Aは気にせず走りました。
(俺様が一位になってGちゃんをいただく!)
その思いで息が切れようが足が痛かろうが関係なく走り続きました。すると、突然目の前に大きな紫色のコウモリが立っていました。さすがにAは驚き立ち止まってしまいました。しかし、コウモリは何もしてきません。Aはそのまま走っていきました。すれ違った瞬間、Aの耳元でこうつぶやきました。
「アシタコノドウクツデマッテル」
Aはどこか懐かしい声だと思い、そのまま出口に向かいました。
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