〝学園ギャグ〟授業で人類ドタバタ体験
教室の時計がカチカチ音を立てる放課後、私は机に突っ伏してため息をついていた。もう、早く帰りたい…!
「さなー、まだ寝てんの?」
「うるさいわ、そうた!お前、宿題やったの?」
「やったよ!…っていうか、寝てる場合かよ!」
「やったんなら笑顔で言えや。顔死んでるじゃん」
そうた、空気読め。マジで。
「さなちゃん、今日のグループワーク、マジ面白そうだよ!」みおが資料を広げながら興奮気味に言う。
「面白い…?私、歴史とか全然わかんないんだけど」
「大丈夫大丈夫!タイムスリップして、昔のこと体験するんだって!」れんがニコニコ。
「ちょ、れん、お前マジで何言ってんの!?」私は思わず手を叩く。
「だって楽しいんだもん!」
「楽しさの方向、完全に違うだろ!」私のツッコミが炸裂する。
ゴーグルを装着すると、次の瞬間、私たちは古代の密林に立っていた。
「うわ、虫多っ!」そうたが叫ぶ。
「ぎゃあ、ちょ、れん、そこに何しに行くの!」私は追いかける。
れんは木の実をぶん投げて遊んでいる。
「いや、危ないだろお前!」
「だって当たらないよ~」
「当たるっつーの!痛いっつーの!」私は地面を叩きながら大騒ぎ。
みおは平然と木の実を拾いながら「面白いじゃん」って笑ってる。
「面白い…じゃねーよ!私の頭狙ってんじゃん!」
焚き火の場面では、石を叩いて火を起こす練習。
「さな、やってみなよ」れんが手を差し出す。
「は?いや、私がやるんじゃなくて、お前がやれっての!」
「えー、でも一緒にやりたいんだもん」
「一緒にやりたいって何だよ!危ないから!火傷するっつーの!」
私のツッコミにれんは無邪気に笑い返す。
「やるならやるで、何も言わずやれ!」私はつい手をバンッと叩いた。
川で魚を捕まえる場面では、れんが手で掴んだ魚を投げてくる。
「ぎゃああ!何投げんのよ!」
「だって楽しいじゃん!」
「楽しいじゃねーよ!私、今日の授業で命の大切さ学んでんの!」
「命って…魚か?」れん、笑顔で聞く。
「お前も魚だろ!」私、思わず叫ぶ。
みおとそうたは苦笑いしつつ、そんな私を眺めている。
体験が終わり、現代に戻ると教室は元通り。
「どう?面白かったでしょ?」みおがにこにこ。
「面白かったけど…もうちょっと安全に楽しみたかった」私はため息交じり。
「次回もあるかも~」れんがにやにや。
「え、次回って…?絶対また何かやらかすじゃん」私は眉をひそめつつ、ちょっと楽しみになってしまう。
窓の外を見ると、夕焼けが教室を染めていた。
「古代も現代も、結局はドタバタしながら笑うのが一番だよね」私は心の中でつぶやいた。
「次回も…ちょっとだけ楽しみかも」
そのとき、れんがにやにやしながら言った。
「やっぱり楽しみじゃん、次回も!」
私は思わず目を丸くして、口をパクパクさせた後に声を荒げた。
「はぁ!?楽しみって何だよ!このドタバタ地獄が楽しみとか頭おかしいんじゃねーの!?どんな神経してんの!」
思わず机を叩きながらツッコミを入れる私に、みおとそうたは肩を揺らして吹き出す。
「だってさ、さなみたいなツッコミ役がいるから笑えるんじゃん」れんは涼しい顔で言う。
「うるせぇ!ツッコミどころが多すぎて私の頭もついていかねーんだよ!」
私は思わず両手で顔を覆ったが、笑いをこらえきれずに顔を上げると、教室中の空気までなんだか軽くなった気がした。
「今日の授業もこれで終わりだねー」そうたがぽつりと言う。
「でもさ、絶対次回も何かやらかすんだろうな、こいつら…」
私は思わず小さくため息をつきつつも、心のどこかで次の授業がちょっと楽しみになっている自分に気づいた。
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