映る眼のその先に
古都綾音
プロローグ
プロローグ
おきなーっ!
カンカンカン カンカンカン いつものフライパンを オタマで叩く音がする
カンカンカン…
ごはんだよー!
これだから母さんは!
クゥルは 布団に潜り込んだ
そして耳をふさぐ
こぉら!
だから再婚できないんだァアア
「聴こえてんだよ ボリューム調整出来ないのかね」
そうゆうとこは 母さん似!
後は死んだ父さん似
青い瞳も 金の髪も ぜーんぶ
違うのは性別だけ!
女の子は おしゃれくらいしな!
鏡の前で こうちょちょいとね!18歳にもなってなんだい!紅もひかないで!
そうゆうとこも 母さん似!
叫んでガバリ起きた
適当に ブラシを通す
イノシシの毛のブラシ 頭皮の感覚が好きで これだけは おしゃれ代と称して高いのをかってる
クゥル!
口の減らない子だね!
ま!18歳のコブ付きとくりゃ貰い手もないか
べえっと 舌を出して階段をかけ下りる
「この!ばかもん!」
母さんが かっと 怒鳴った
「へへーん」
階下におりる…
今日は ハムエッグに フレンチトーストそして
スキムミルクか
スキムねー
母さんってば 最近太ったとか言ってダイエットに 付き合わされる!
スキムミルクはないよなー
クゥルが 椅子をひいた
どどど…
母さんが 太めの体を揺すっておりてくる
ほら!
服もきがえないでー!
ああ…うるさい!
クゥルは 脇の新聞をひろげた
幻の石盗難!
盗難?
ながら食べしない!と…母さん
ザーッと目を通す
魔法使いの集団 赤き眼 の仕業と思われる!
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