我はニワネコなり
幻のP
第1話
我はニワネコなり
我はニワネコ。余所者から見たらネコのように見えるであろう。しかし、我は唯一無二の「ニワネコ」である。好物はとうもろこしとやらの黄色く小さなものである。最近は余所者がかつおぶし?とやらの茶色いものを頂く。これが絶品なのにょ。おっと興奮しすぎていつもの口癖がでてしまったのにょ。基本的に余所者の住処の草原で寝ておる。なに?みたことがない?それもそうだにょ。余所者の住処の下で涼んでおる。暑いのも寒いのもいやなのにょ。
おや?余所者の若僧が我をみておる。好物の黄色いものを置いたってよっていかぬぞ!
・・・あれ体が勝手に動いて・・うむ、美味なり!これは美味なり!
あー美味だったにょ。・・・おい、余所者よ、なにニヤニヤしておる。あ!こらなでるな!き、気持ちがいい・・とは思わんぞ!
ふん!いつものところにきたらもう寄ってこないだろう。にょわ~ん。おなかいっぱいになったら眠くなってきたにょ。今日の活動はここまでだにょ。
おやすみだにょ。
生態調査
ニワネコは猫と鶏の遺伝子をもつ不思議な生き物。24時間のうち活動するのはたったの2時間のみ。一日一食のみでも生きていけるようだ。警戒心が低い。私達から近寄ることも見ることも不可能。寝ている間にどうやら特殊なフェロモンによって他者から見えないようにし、天敵から身を守っているようだ。好物はコーンとかつおぶしのようだ。意外と食にはこだわるようで、カツオやマグロ、ツナ缶は食べない。なんと贅沢な・・・。食べた後は特殊なフェロモンは薄くなるようで1時間のみ姿を見ることも触ることも可能のようだ。フェロモンの効果を発動したタイミングで人間が触った場合、蕁麻疹のように腫れあがるため、危険である。起きている時間があまりにも少ないため、もう少し調査が必要である。
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