第2話

「みんな・・。どうか無事でいて。生きてくれ」

 咲間はシイッターに投稿した時、TBSのビル構内にいた。心配そうな表情で返信のコメント欄をスクロールする咲間。

「え?」

『咲間くんありがとう。咲間くんも気をつけてね。私が咲間くんのこと助けに行きます』

「・・〝クロモジ〟さん・・」


「体は、大丈夫なんですか?違和感とか無いですか?」

「大丈夫だよ。ってかこれどうやってしまえばいいんだろ~」

 黒木と弾斗はビルの屋上にいた。地上だとゾンビがうろついているため、一旦避難していたのであった。黒木は手に入れた両翼をしまう方法を模索中である。

弾斗は黒木を見つめていて、太ももを噛まれた傷が塞がっていることに気づいた。

「嚙まれたところ、傷塞がっていますね」

「え?・・あぁ、ほんとだ。・・・噛まれた痕は残っちゃったか・・」

 黒木は悲しそうに噛み痕を見つめた。

「綺麗な体で会いたいのに・・」

「黒木さんは・・(綺麗ですよ)」

 弾斗は言葉を詰まらせた。

(弾斗くんが咲間くんの弟ってことは・・咲間くんが28歳だから、それより下ってこと?!大人びている・・むしろ咲間くんのお兄さんって方がしっくりくるようなー)

「あっ、背中やばいな!・・・ああっ!!これはまずい!!」

「どうしました?」

 両翼が生えたことにより、着ていたデニムワンピと、特にもブラジャーのホックが破損していることに気づいた黒木は動揺した。

「私ちょっと、服屋行ってくるわ!」

「服屋?・・・っ!!」

状況を理解した弾斗は激しく動揺し赤面した。

「こ、この辺にあるよね!服屋の一軒や二軒」

「自分も行きます!」

「え?!弾斗くんはここで待ってて!」

「こんな所に取り残されても困ります」

「ぐっ、それもそうか・・」

黒木は渋々、弾斗と行くことを決めた。

「ショッピングモールは人・・ゾンビが多そうでヤバイと思うから一戸建ての服屋行きたいけど、土地勘ないし、なにしろそんなお店無さそ~」

「高級店なら一戸建ての店多いですよ」

「そんなお金持ってな・・って、もうお金とか意味ないか。・・よし!高級店行こう!」

 黒木の表情が明るくなり、弾斗は安心した。

 弾斗を抱え、黒木は飛び立った。下降していき、それらしい店を探す。

「ゾンビ、歩いてますね」

「うん・・。人は全然いないね、どこかに隠れているのかな・・」

「・・生存者、いるんですかね」

「いるよ。私達だって、こうして生きてるじゃん」

「そうですね」

 弾斗は、振り返って黒木の表情を見なくとも、微笑んで言っているのだろうと悟った。

(ん?ちょっと待てよ?高級店ってブラジャー置いているのか?・・まぁ、パット付きの服さえあればいいんだけど・・。行ってみないとわからないな)

「あっ!」

「どうしました?」

「PRADAだ・・」

 弾斗は振り返り、黒木の表情を確認した。黒木の目はキラキラと輝いて、高揚していた。

「行きましょう」

「えっ、いいの?・・でも、大丸だし、沢山いそうだよ?」

「もうこうなったらどこ行っても同じだと思いますよ?早く服調達して、目的果たしたほうがいいでしょ」

「・・そうだね。行く!弾斗くんは私が必ず守るから、約束する」

「なっ!?」

弾斗は不意を突かれ言葉を失い赤面した。

 黒木は大丸周辺をうろついているゾンビを、羽を命中させて一掃した。大丸の入り口に着き、二人は着地した。入り口から中を覗くと、外とは裏腹に閑散としていた。二人は目配せをし、一階にあるPRADAへ急いだ。意外にも入ってすぐ見つけることが出来たため、難なく入店した。

「黒木さんといたら無敵な気がします」

「そう?嬉しいなぁ。・・わぁっ!!」

 黒木は展示されている服に駆け寄った。弾斗は店内を見渡し、試着室やスタッフルームの中をチェックし、異常がないか確認した。出入口は一つしかなかったため、弾斗はそこで見張りを始めた。

「はぁあ~!どれも可愛すぎる~!このドレス可愛い!好みすぎる!お値段は・・高っ!!」

「黒木さん、値段は気にしなくていいですから、なるはやでお願いします」

「そうだった!ごめんごめん。どうしようかな~・・・あっ。(よかったー。ブラあるじゃん。しかも背中ばっくり開いてるから翼気にしなくて大丈夫・・)」

 黒木はふと、自分に翼が生えたことを思い出し、全身鏡の前に移動した。

「なに、これ・・」

「ん?なにか言いました?」

 弾斗は見張りを中断し、黒木の方へ視線を移した。すると、鏡の前で立ち尽くす黒木の姿が目に飛び込んだ。

「私、こんな姿に・・」

 変貌した姿を、黒木自身が見るのは初めてであることに気づき、弾斗は焦った。人間を超越した姿に黒木はショックを受けるのか、弾斗は不安に陥った。

「黒木さん――」

「かっっっこよすぎるんですけどっ!!!!!!」

「・・え??」

「黒くて大きな翼!かっこいい!!!キャラクターみたい!最っ高!!!」

「・・・。(そうだ、この人もオタクだった。心配して損した)」

 弾斗は気を取り直し、再び見張りに専念した。

 黒いシャギーカーディガン、デニム生地のシャツとショートデニム、ウエスト部分に絞りが入った白のシャツワンピ、黒革のショートパンツ、ブラトップを手に持ち、黒木は試着室へと向かった。

「弾斗くん、試着してくるね」

「どうぞ」

「弾斗くんはさ、着替え調達しなくていいの?」 

「自分はこれが慣れているのでいいです」

 弾斗はグレーのシャツに、下はスーツを履いていた。黒木が160センチの身長で、弾斗は黒木よりも10センチ以上大きく見えた為、175センチくらいに思えた。体格は良いが、着やせするタイプで、スポーツ全般難なくこなしそうな雰囲気を醸し出している。両目に泣きぼくろがあり、通常はポーカーフェイスの、クールイケメンである。

「ふーん。(・・そういえば前に、咲間くんがブログか何かで、弟に服あげてるって言ってたなぁ。服に興味無いのかな・・)わっ、やば!超かわいい。さすがハイブランド!」

 弾斗は、その場から見える一階のフロア、停止しているエスカレーターを余すことなく監視していた。

(こんなに静かなものなのか?なんだか不気味だ)

〝ウィーン〟

 停止していたエスカレーターが突然起動した。弾斗は驚き、銃を構えた。

(なにかが降りてくる)

 エスカレーターにうつ伏せで倒れた男性が降りてきた。一階に着くと、ゆっくりと立ち上がり、歩行を始めた。口から血を流しているゾンビであった。弾斗にはまだ気づいていない。稼働しているエスカレーターからまた一体降りてきた。続いて二体、三体と次々と降りてくる。皆倒れた状態で降りてくるのを見て、弾斗は不審に思った。黒木に状況を説明しに行こうとした時、稼働しているエスカレーターの上から、ゾンビが一体吹っ飛んで落ちてきた。弾斗は試着室へ走った。

「黒木さん!上の階からゾンビが続々と来て、様子がおかしいです!」

 試着室のドアが開いた。黒のブラトップにシャギーカーディガンを肩を出して羽織り、黒革のショートパンツを履いた黒木が姿を現した。黒い両翼は小さくなっており、まるで小悪魔のように可愛らしかったため、弾斗は思わず見惚れてしまった。

「ごめんお待たせ、慣れない翼に手こずっちゃって」

「・・いえ、あっ・・」

 噛まれた太ももには、スカーフが巻かれ、噛み痕は隠されていた。

「様子がおかしいってどうしたの?」

 黒木は元々履いていたニーハイのブーツではなく、PRADAの膝下ブーツを履きながら言った。黒木の問いかけに弾斗は我に返った。

「ゾンビが倒れた状態でエスカレーターから降りてくるんです。吹っ飛んできたのもいて、上の階の様子がおかしいんじゃないかと」

「変だね、逃げよう!」

 店を出ようとした時、すでに二十体程のゾンビが徘徊していた。黒木が戦闘態勢に入ろうとし、すかさず弾斗が止めた。

「黒木さんは体力温存してください。ここは自分が」

 弾斗はそう言うと、その場から徘徊しているゾンビを仕留め始めた。弾丸は百発百中で頭部に命中し、ゾンビが次々と倒れていく。軽快なリズムで発射される弾斗の腕前は見事であった。黒木は度肝抜かれた。

「すごい・・、あっという間に片付いちゃった・・」

「恐縮です」

「サバゲ―の大会に出る予定だったんだよね?」

「あ、すみません、それ嘘です。本当は麻薬取引の張り込みをしていました」

「やっぱり!サバゲ―で実弾って妙だなと思ってたんだよ」

「すみません、公務上言えませんでした」

「職業は?」

「麻薬取締官です」

「カッコいい!胸アツなんですけど!」

「恐縮です。・・ちなみにですけど、サバゲーの大会で一昨年優勝しました」

「すごーい!強いんだね!カッコいい!」

「恐縮です」

弾斗は誇らしげに言った。

 会話をしていた弾斗の視界に、エスカレーターを駆け下りてくる人影が入った。弾斗はすぐさま銃をかまえたが、制服を着た少女であった。

「・・女の子?!」弾斗は銃を降ろした。

「っ!!助けて!!!」

弾斗と黒木に気づいた少女が駆け寄ってきた。

「お願いします!叔父を助けてください!!」

「ゾンビに襲われてるの?」

「一人でゾンビと戦っています!私を守るためにっ」

「わかった、案内して!」

黒木に迷いはなかった。助けることが出来なかった少女と重なって見えた。

「弾斗くん・・」

黒木はすがるような目で弾斗を見た。

「なっ!?・・もちろん、一緒に行きますよ」

弾斗は黒木から視線をそらし、しどろもどろに言った。

「ありがとう!」

 黒木は小さくなっていた両翼を大きく広げた。それを見た少女は驚いたが取り乱すことはなかった。

三人は昇りのエスカレーターに向かった。エスカレーターが起動し、上へと上がっていく。黒木と弾斗は徐々に見えてくる上の階に神経を張り巡らせた。

「お姉ちゃんもゾンビに嚙まれたの?」

「・・え?〝も〟って?」

 上の階に着こうとした時、少女から問いかけられ、先頭に乗っていた黒木は後ろを振り返った。前方に注意を払っていた弾斗は黒木よりも早く、その光景を目の当りにした。

「黒木さん!前!!」

 弾斗の強い呼びかけに、黒木は焦って前を見た。目の前に広がった光景に、黒木は目を疑った。三メートル程の身長の非常に大柄な男性が、ゾンビの群れを素手で殴り飛ばしていた。その容姿はまるで、ハルクのようであった。

「もう二時間くらい、一人でずっと戦っているの!お願いします、叔父を助けて!!」

「あの姿・・。叔父さんも、ゾンビに噛まれたの?」

「噛まれました、私を庇って・・」

「叔父さんは、ゾンビになってないんだね?」

「なってないよ!ちゃんと意識あるし、姿は変わっちゃったけど、お姉ちゃんと一緒だよ」

「マナはどこだー!!この糞ゾンビ共ー!!」

叔父の咆哮が轟いた。頭に血が上って我を忘れているように見えた。

「叔父さんはなんで戦い続けているの?マナちゃん?を連れて逃げればいいのに」

「マナのパパとママが、ゾンビに殺されて・・。マナがずっと泣いていたから、ゾンビに怒って、ずっと戦っているの」

「・・そうだったの、辛かったね」

黒木はマナの心に寄り添いたかったが、早く現状を打破しなければと奮い立った。

「あれじゃあキリがない。ゾンビは頭部を破壊しないと死なないから」

 黒木は少しの間黙り、打開策を考えた。

「私がマナちゃん担いで叔父さんのとこ飛んで行って説得してみるから、弾斗くんは隠れて援護射撃に備えてもらえるかな?」

 黒木はマナに気づかれないように、弾斗の目を見て意思疎通を図ろうとした。〝援護射撃〟とは、ゾンビに対してだけではなく、叔父も対象に含まれることを伝えようとした。

「万が一の時はお願いね、頭狙っちゃダメだよ?」

「わかってます」

弾斗は黒木の意図を理解した。

「マナちゃん、私に掴まって!」

 黒木はマナと向き合うようにして抱っこし、飛び立った。ゾンビの群れに届かない高さを飛行し、叔父との距離を詰める。空とは違い、天井があり飛ぶことが難しかった。

「ちっか!!マナは大丈夫だから、もうやめて!!」

「マナ?!!なんだそいつは!マナを放せ!!」

 叔父が黒木に拳を振りかざした。黒木は避けようとしたが、天井の照明が翼にぶつかり、バランスを崩してしまった。弾斗はすかさず叔父の腕をかすめるように援護射撃をした。それが叔父の感情を逆撫でし仇となってしまった。

「ちっ、仲間がいるのか」

「違うのちっか!この人達はマナに協力してくれているの!もう戦わないで、逃げよう!」

「なんだと、そいつらに言わされているのか?!」

「違う!ちっかを助けたいの!!」

 マナと叔父のやり取りを黙って聞いていた黒木が痺れを切らし、周囲のゾンビ達を一掃した。まるで怒りをぶつけるかの如く、放たれた羽は強烈な勢いを帯びていた。

「黙って聞いてりゃ、腹が立つ頑固な男」

「あぁ?」

「マナちゃんはアンタを助けるために両親失った悲しみを押し殺して、一人で私達のところに救いを求めに来たんだよ。ゾンビがいて怖かっただろうに。出会って数秒の私ですら気づいたのに、なんでわかってあげられないんだ?ちっかさんよぉ、頭冷やしな」

「黒木さん・・??」

初めて見る怒りに満ちた黒木に、弾斗は目を丸くした。

「はっはっは!威勢のいいねーちゃんだな、嫌いじゃねぇぜ」

「私はアンタみたいな頑固な男、ちっとも好きじゃない。推せない」

「おせ?何言ってんだ?」

『んあああ』

離れた所からゾンビが集まってきた。

「ただ馬鹿みたいに殴ってもゾンビは死なないよ。頭破壊しなきゃ」

 そう言い、黒木は羽を飛ばし頭に命中して見せた。

「頭か・・。どうりで殴っても殴っても向かってくるわけだぜ」

「ゾンビ映画見たことないの?」

「俺はホラー苦手なんだっ」

「はぁ、その身なりで?」

「見た目は関係ねぇだろっ!」

 黒木と叔父は言い争いながらも共同でゾンビを次々と倒していった。

ゾンビの群れが落ち着き、気づけばおよそ二百体ものゾンビを倒していた。

「あー!・・さすがに疲れたわ。こんなにいんのかよ、ゾンビってやつは」

「外もゾンビだらけだよ」

「まじかよ、勘弁しろよ・・」

 そう言うと叔父の体は小さくなっていき、185センチ程になった。上半身裸で、ムキムキで胸板は厚く、ガチガチにシックスパックで、二の腕もゴリゴリに太い。下はストレッチ素材のハーフズボンを履いていた為、巨大化しても破れなかったのであろう。一重で眼球は小さく、脳筋で喧嘩っ早い性格に見えた。

「もう動けねぇ」

「どこか安全な所に二人を運んであげる。私が動けるうちに、早く行こう」

 四人は静まり返った二階から一階へと降りた。出口付近に数体、ゾンビが徘徊していたのを弾斗が即座に退治した。

 外に出ると、すっかり日が暮れていた。

「一度に三人担ぐのは無理だから、弾斗くんとマナちゃんを先に運んでくるけど、いい?」

 叔父は弾斗を見た。

(今、瞬時にゾンビを倒した時といい、俺の腕をかすめる程度に撃った時といい、コイツ相当銃の腕いいな。なにより、マナに協力してくれた)

「あぁ、信用するぜ。マナを頼む」

「すぐ戻るから」

 黒木はそう言い残し、二人を担ぐと最寄りのビル屋上へと飛んで行った。安全を確認し、二人を屋上に降ろすとすぐさま叔父のもとへと戻った。

「おぉ、ほんとにすぐ来た」

「・・重そうだなぁ。それ以上小さくならないの?」

「これが元の大きさだからどうにもならねぇな」

「しょうがない、早く行こう」

 黒木は叔父と向き合わないようにして担ぐと地上を飛び立った。

「・・・悪かったな。マナと、俺を救ってくれて、ありがとうな」

(へぇ、素直に謝れるしお礼も言えるんだ・・)

「・・・マナちゃんに免じて見逃してあげる」

「俺は阿藤力。恩に着る」

「黒木空未」

「ところで何歳だ?」

「(え~歳聞くの・・)32・・」

「まじか!俺の一つ下かよ!まだ25くらいかと思ったぜ」

「・・それはどうも」

 黒木は少しだけ気分を良くした。

 屋上に着くと、マナは弾斗に抱きかかえられた状態で寝ていた。口元で人差し指を立て、弾斗が静かな口調で言った。

「寝ちゃってます。よほど疲れたんでしょうね」

「あぁ。世話になったな」

力は弾斗からマナを受け取り、礼を伝えた。

「自分はなにも」

「お前銃の腕すごいんだな、俺にはわかるぜ」

「・・どうも」

(〝恐縮です〟じゃないんだ)

黒木は心の中で思った。


 弾斗は眠気に襲われながらも、周囲を警戒してしばらく起きていたが、ほどなくして眠りについた。時間は0時を過ぎていた。一日で起きたとは到底思えないほどの、怒涛の一日が終わった。

「お前も寝れねぇのか?」

「うん・・。体はヘトヘトなのに」

「俺もだ」

「・・ゾンビの映画やドラマたくさん見てきたけど、ゾンビが寝てるシーンって見たことないの。むしろ夜の方が活発に動いているイメージある」

「俺たちも寝れない体になっちまったってことか?」

「わかんないけど、もしかするとね」

「ひでぇな」

「ゾンビの世界でなければ、寝ないで済む体なんてむしろ推し活し放題なのに。スマホ使えないんじゃなぁ・・・」

咲間のことを想い、黒木は夜空を見上げた。

「夜が、長いなぁ」

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