第2話 辛い日々から明るい日々へ
ティブロ小学校に転校してからはいじめなど全くなく、私が想像していた学校生活に変わりました。ですが、私には避けては通れない道がありました。小学校6年生の時、いよいよ卒業というシーズンがやって来ました。ですが私には大きな問題を抱えていました。
マーちゃん「もしかしてそれって中学校はティブロとマシナリーが合同になるっていうこと?」
はい。かつて私がいじめていた生徒が沢山います。私はそこに進学するかをずっと考えていました。私は姉、父、母に相談しました。
姉は違う学校に行った方がいい、父はこのまま行くべきだ、母はそのまま行った方がいいと、このまま行った方がいいという方が多数でした。私は嫌々中学校に進学しました。中学校の入学式、案の定マシナリー小学校出身の生徒は多数いらっしゃいました。ですが、この時ティブロ王国とマシナリー王国の国交は回復しつつありましたので、小学校の頃とは少し違った様子でした。私をいじめる様子もなく、割と楽しく過ごしていました。ですが一緒に遊ぶということはありませんでした。そして無事中学校も卒業して高校に入学することが出来ました。高校はマシナリー王国の生徒がほとんどいなくて毎日楽しい学校生活を送っていました。しかし、私が高校在籍中にひとつの訃報が私の元へやって来ました。私の愛していた姉、ライトが交通事故で帰らぬ人となってしまったのです。私は悲しくて仕方ありませんでした。ですが私の心は既にほかの人より強くなっていました。これからライトの分も私が生き抜こうと思ったのです。
マーちゃん「クリックは辛い過去を生き抜いて来たんだな」
クリック「元々お嬢様だと思わないような生活でしょう?」
マーちゃん「あぁ。とてもだが考えにくい」
そして無事高校も卒業し、ついに社会人になりました。私は当初、大手企業のマネージャー職をしていました。社長さんにも気に入られていました。ある日、私はたまたまその日がお休みだったのでティブロの街並みを見ることにしました。今まで学校以外の時は極力家にいるように言われていたので実質初めてのティブロ散策といったところです。私は最初、ノワール様(今のリリーナ様)がいらっしゃる館の付近を散策しました。館付近はとても栄えていてまさにティブロを象徴するような街並みでした。そしてしばらく散策した後、歩き疲れたので少し休憩がてらティブロの繁華街、ティブロストリートに向かいました。そして私はこの後、私自身の人生を変える人に出会いました。
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