第2話 ダメインこと真治無異ひとりを特訓する
この娘俺より4歳ほど若いな。
「お前18歳ぐらいだろ」
「そうですひとりは18歳です高校3年生です」
「女子高生かよ……学生は貧困世帯とかで特別強いとかじゃないとダンジョン探索士の免許許可でないんじゃないのか?」
「いえまあそうなんですけど特例ですね私異常にHPと耐久が高いんですよ」
「なんだそれじゃあタンクでもしたらいいんじゃないの?」
「でも魔法使いになりたかったんです私」
「それで魔法の使えない魔法職になったのか」
「いえ使えますよ魔法!!」
「どんな魔法だ?」
「水を出せます」
「おお凄いんじゃないのか」
「ただ大量に出せるだけで水分補給に使えます」
「それ以外は?」
「あったかくできます」
「ほう」
「それと弱い電撃で敵を痺れさせます」
「凄いじゃん」
「レベル5です」
「でもこれだけです」
「はっおまえでもがんばればいいところまでいけそうだな」
その日から特訓だ。
ダンジョンで最弱の魔物ゴブリン相手に俺が弱らせてからひとりに戦わせる。
まずは水を大量に出させて溺死を試みた。
なお若干成功して止めは杖による殴打。
力技である。
「やりました!! 凄いですよねマサタカさん」
「まあいちおう合格だな」
「つうかマサタカさんはチートですか!? なんですか轟弾って強すぎますよ」
「でもこれ連発するにはポーションを沢山飲まないといけないから金かかるんだよ」
「でもポーションって普通のやつは5万で買えるでしょ? 劣化ポーションなら5000円で買えますし」
「まあそれでも金かかるんだよね俺の今のHPだと4発が限界なの」
そんなこともありゴブリン程度なら勝てるぐらいになる。
だが次の段階に入らないといけない。
「水の形を変更できるようになったのは偉いぞ」
「ふふふっマサタカさんは私の実力をまだ評価してませんですね」
「それはどういう意味だ?」
「まだ実力を出し切れてないんですよ私は!」
「陰キャが調子に乗るな」
「なによっ!? ってマサタカさんは陽キャなんですか??」
「俺は普通キャだ」
「なんですかそれは!? 凄く納得いきません」
「ひとりは友達とかいなさそうだよなだからパーティ組んでなかったんだろソロだったんだろ?」
「グスっ……そうですひとりはしょせんソロ専用のぼっちです」
「でもマジナイ家って魔法を開発した家だよな?」
「分家ですそれは従妹の親のほうです」
「そうなんかでも凄いじゃないか従妹とはいえそんな家系にいるなんて」
「それじゃあひとりにも才能があると?」
「あるだろたぶん」
「じゃあ頑張ります」
そうして二人で一杯そば屋でカツ丼を食う。
「カツ丼美味いだろ?」
「凄く美味しいですひとりこんな美味い飯を食べたのは初めてです」
「二人で食うから美味いんだろ」
「そうですね」
そうして新たな娘が現れる。
「あの男が期待の新星ね……ぜひパーティに」
マサタカの明日はどうなる!?
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