第30話 僕らのための晩餐(30、最後の晩餐)


付き合い始めた恋人が、ディナーに招待してくれた。テーブルのご馳走は、全て彼の手料理。

「凄い!いただいて良いの?」

「もちろん。君の為に用意したんだ」

彼もご機嫌だ。

「たくさん食べてね。デザートも楽しみだな」

彼の口の中で牙みたいな歯が光った気がしたけど、気のせいかな。

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