この国のSランクは全部私です。剣聖も賢者も聖女も全部俺でした。
ss
第1話
「今日も配信を始めようか」
そう言って剣聖の配信を始める。
──────────────
「やあやあやあ、Sランク探索者、
そう言いながら視聴者の反応を見る。
:うおっはじまた。
:わこつ
:そこどこ?
:絶対深いでしょwそこwww
:ここはやばい画面越しからでも圧がくる。ちな、B。
「んー、推定Sランクだったか?ま、別に?俺には関係ないけど。結局、度肝を抜くことになるからな」
数あるコメントの中から一部を見て答える。
:強がりな訳がないんだよなぁ
:S?えぐすぎ
:今回は驚かんよ
:さすがに前回で慣れたわ
:はいはいSランクSランク
視聴者の反応を確認しながら本題に入る。
「んじゃ、さっそくッ、...進もうか。」
後ろから殺気を感じて、剣を横薙ぎに振る。
ここに人はいるはずがない。だから魔物。
それと自分の腹ぐらいの高さに振ったのに首を斬った感覚。これはゴブリンか。
数はこれでお終い。
だから気配を消していたのか。それで背後から奇襲したのか。
それだけで俺が負けるわけがないんだけど。
:えぐぅ
:スッゲェ
:これは度肝抜かれますわ
:それは前前回で履修済みやで
:キレイな太刀筋やな
視聴者の反応に満足しながら先に進んでいく。
────────────────
「オークが3体そこの角を曲がったところにいる」
迷宮型のダンジョンのため曲がり角が多く、迷いやすい。俺にとってはあまり変わらないが。
強い気配がする方を辿っていったらボス部屋に着けるからね。
:流石に嘘
:それ前に見たホントにいるやつー
:気配でなんちゃらってやつね
:探知魔法?
:知ってた
そのまま曲がるとしっかりオーク3体がいる。
それと同時に首と胴が泣き分かれになる。
:同時に斬った!?
:断面きれい
:ガチヤバいわ
:ワンパンとかマジかー
まだ、余裕。このままいつも通り進もう。
「サクサク進もうか。よりテンポ良く行こう」
そう言葉では言うがゆっくりとした足取りで進む。
──────────────
「ここがボス部屋だね」
この大きな扉の奥から強い気配がする。
:こんな門見たことないんだが?
:いかにもボスがいますよっていう感じだな
:この門の装飾部分高そう
:ワイも
:中の音が聞こえないの怖えー
「それじゃあ、早速入ろうか」
そう言うと同時に門を押すがそれに反して門はゆっくり開く。違うところの力にしか受け付けていないように。
こう言うところもダンジョンの面白いところだ。
門の中は開けた場所だ。
その目線の先にはドラゴンがいるが空を飛んでいて剣が当たりそうにない。
「あれ?めっちゃだるくね?」
そんな本音が口からこぼれ落ちるのだった。
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