第8話 ツンドラさん
さて、しっかりガードするんじゃぞ?
そう言いながら、龍の割に器用に指を使い俺に対してデコピンの様な攻撃をしてくる
勿論俺は
ジャストパリィ
カッキーンと音を立てて後ろに飛んで行くドラゴン、山の頂上付近だったので下の方まで落ちてしまった
まあ、色々とありえんだろ?と思うだろうが元がゲームなのでそんなもんだ
そもそも地球の引力とかだって、なあぜなあぜを繰り返すと、最終的にはそう言う法則だからといった事になるだろ?
そんな事を考えていると
バッサバッサと音を立てて戻って来る
50メートル位あるのだ中々に迫力あるな
ありえんじゃろ?わらわはデコピンしかやってないのに、何で地上まで吹き飛ばされんといかんのじゃ?
さあ、重いからその分ジャストパリィの威力が乗ったんじゃないか?
くっ!レディに対して言ってはならん事を言ってしまったな‥最早手加減すまい
クリムゾンメテオフレア
そう叫ぶとでっかい隕石の様な岩が炎に包まれて、こちらに飛んできた
ゲームでは何回も受けてるので目を瞑ってもジャストパリィできるな
俺は目を瞑ったままジャストパリィする
可哀想なので打ち返す方向は真上にした
メテオフレアは、そのままロケット発射よろしく大気圏を突き抜けて流れ星になったキランッ
な、なんじゃなんなんじゃお前は‥
目を丸くして、ブルブルと震えながら言うドラゴン
まだやるかい?
も、もう良いのじゃ、先ほどのカウンターもマトモに喰らったら恐らくわらわは死んでいたであろう‥ちゃんと手加減したのは分かったのじゃ、わらわの負けじゃ
しゅんと項垂れて落ち込むドラゴン
フッ可愛い所があるじゃないか?
な、可愛いじゃと‥わらわの事を可愛い等と言ったのは御主が初めてじゃ、本当か?
ふん、俺が勝ったのに何故嘘をつく必要がある?
そそそそ、それなら仕方ないの‥一緒にいてやるのじゃ‥でも、この姿では人間と、いや勘違いするでないぞ?別に変な意味ではないのじゃ、街に降りる時にドラゴンの姿では色々と不便じゃからじゃぞ!
そう言ってドラゴンが一瞬光り輝くと、赤い髪をした俺と同じ位の年の美少女が裸で佇んでいた
俺は近寄ると、纏っていた赤いマントを彼女に掛けてやる
顔を赤くして、ぽうっとしていたドラゴンだったが
小さな声で、ありがとうと言った
やれやれ、俺はロリコンではないのだがな
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