②知恵吸いの魚

 次の部屋は古城っぽい雰囲気を作ろうとしたらしいけれど安っぽい壁紙で包まれていて、中には本棚と本がいっぱいです。


 全体への目星で本棚はスチール製のかなり丈夫なもの、クリティカルで天井が紙製だとわかります。


 何も知らずに図書館等で調べると、本は安物、それもジャンルや著者などがバラバラで、とにかく本を詰め込んだものだとわかります。


 奥に行けばドアが、今度はダイアル式のしっかりとした鍵がかけられています。入れる数字は八桁です。


 左の壁には「知恵吸いの魚は足元にいる」と描かれてあります。


 右の壁には4枚の紙が貼ってあります。


 大きさは様々ながら全部長方形で、小さなものは手のひらサイズ、大きなものは顔がすっぽり入る大きさです。


 目星、アイディアで成功すれば紙の大きさが本の大きさだと気が付きます。クリティカルで三番目に見覚えがあると感じます。


 本棚に対して目星か図書館で調べ、成功する度に一枚目、二枚目、四枚目の本を見つけます。クリティカルなら三枚目が最初に配られたノートサイズだと気が付きます。


 そして四枚目にあたる本を本棚から引き抜くと、カチンと何かが外れる音がします。


 そして天井が破かれ、背鰭をワイヤーで繋がれた巨大なカジキマグロの像が鼻先を下に、探索者の真上に落ちてきます。


 回避は不可能、幸運で成功ならば無事逃れることができますが、ダメなら1D6+1のダメージ、ファンブルで2倍です。


その後のこの像はレイピア(技能20、ダメージ1D6+db ファンブルで壊れる)として持ち歩けます。


 手に入れた本は『試験に出る英単語70』『醤油の美味しい飲み方レシピ18』『ノート』『週間確定申告13号名前の書き方編』で、パスワードは70183013です。

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