第3話 大輔の事は忘れよう
和樹からの電話を受けて、3日が経った頃、
家に警察官が来た。
どうやら隼人は健斗宛に遺言を残していたらしい。
健斗へ
実は健斗が高校の時から付き合っていた
佐藤美沙が1ヶ月前に行方不明になったらしい。
少し前に美沙のご両親と偶然会った。
その時に話を聞いて、ずっと気になっていた。
そして調べていたら、ある事に気がついた!
え〜と、隼人は何に気がついたんだっけ?
まぁいいやー
その手紙を残して死んだんだから、、、
佐藤美沙は高校生の時に健斗と付き合い、21歳の時に別れた。その美沙が行方不明に、、、
その手紙を受け取った健斗は不可解な出来事の連続に驚いた。
そして過去の事件を思い出す。
思い出すな思い出すな思い出すな思い出すな思い出すな思い出すな思い出すな思い出すな思い出すな
思い出してほしくなかった。
彼の死から始まった。
共に下校する帰り道。共に寄り道するコンビニ。共にいじめられる路地裏。歪んだ友情。
彼は歪んでいた。僕も彼も歪んでいた。
健斗は小学生の頃に和樹をいじめていた子の親に会いに行った。
『お久しぶりです。鶴宮です。』
『あら、健斗くん。久しぶりね。どうしたの?』
『実は当時の大輔くんの件で』
大輔とはいじめっ子の名前だ。
健斗は当時の事件について話しを聞いた。
『大輔は放課後に学校の3階にある空き教室のベランダから転落したの』
大輔の母は涙ながら語ってくれた。
警察は事故だと、、、
そう事故なんだよ!
だけど、健斗は不思議に思った。
大輔は高所恐怖症だった。
教室のベランダには肩くらいまでの柵があった為、当時の自分達が1人で柵を越えるのは不可能だ!
じゃあ自殺なのか?それとも他殺なのか?
まぁややこしくなるから、大輔の話は終わり。
重要なのは大輔の死は僕のせいではないって事
そう大輔も美沙も、もう健斗とは関係ない。
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