第4話「殺意」

訓練を終え、ベットで寝そべっていると、ノックの音が聞こえた。

扉を開けると、アルフレッドが立っていた。


「夜分遅くにすみません」

「どういたしましたか、アルフレッド様、

「貴方には話しておかねばと思いまして」

「何をでしょうか?」

「迷宮についてです」


迷宮、私が買われた目的の場所。


「では、中へどうぞ」

「はい、では失礼します」


アルフレッドを部屋に招き入れて、テーブル越しに椅子に座る。


「早速ですが、説明させて頂きます。迷宮とは魔物の一種で、洞窟などで死んだ、魔物などの魔石を吸収して育ちます。育った迷宮は魔石のエネルギーを使って強力な武器やアイテムを作ります。そしてそれに釣られた人間や亜人、魔族を呼び込みます。これが一般的な迷宮の認識です」

「本当に生き物なんですね」

「はい。我々が目指す迷宮は、世界最古の迷宮と呼ばれる「龍核」です。最深部には願いを叶える力を持つ、何かがあるとされ、その12階層から先へ進むにはルーシュ様の力が必要になります」

「なぜ私の力なのでしょうか」

「死霊術は本来人間には使うことができません。ですが大昔の伯爵は死霊術を行使し、その子供、血が薄まるにつれその力の発現は極めて稀になりました」

「それで私なのですね」

「はい、あの戦は貴方を手に入れる為に執り行われました」

「そう…ですか」


心に殺意が芽生える。

そんな理由で、私たちを。

殺してやる。

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