二節 亡霊

―ある國の王 壱―

『昔々あるくにに,一人の若い王がいました.

 

 王の納めるその國は,非常に貧しい国でした.


 日差しの強いその國は,あるとき飢饉に見舞われます.

 

 水を引いていたはずの用水路は日照りの末に枯れ果て,食料の糧であった植物はあっという間にしおれていきました.


 民は長く耐えがたい飢餓に疲弊し,次第に不平不満が募ります.

 

 そんなとき,王は家来に言いました.


「倉の食料を全て民に分け与えてやりなさい」』

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