機械に征服された世界で、僕たちは戦う。
@ookamiwanwan
プロローグ
2030年。人類の大多数は老化が進み、日本人口の約四割が65歳以上となってしまった現在。ほとんどの老人がパワードスーツを身につけることになり、さらに3年がたった2033年のある日。
----”それ"は起きた。
パワードスーツに積まれていたAIが暴走したのだ。それにより、パワー乳スーツをつけていた日本人口の約七割が自我のない凶暴な機械生物と化してしまった。生存者はもう、ほとんどいないと言っていいだろう。
[そんな世界でも、おおかみという青年は外に出ていた。]外に出ていた理由は簡単だ。長らく一緒にゲームや配信をしてきた仲間と合流するためであった。集合場所にいち早くついたおおかみは、なるべく機械生物に見つからないようにしていた。だが…
パキッ
小枝を踏んでしまい、弾けた枝が近くの鐘に当たって音が鳴ってしまった。おおかみはため息をつきながら、”能力”を使った。
——”超越感覚”
それは、一時的にフロー状態に入ることで、空間把握能力やその他能力を極限まで拡張し、擬似的なエコーロケーションを作り出すものだ。近くに反応があったが…
「これは…人間、なのか…?」
人間なんてここ数ヶ月見ていない。そしてこの近くにいるということは、仲間のうちの誰かということだ。とりあえず、彼,彼女が危ない目に遭う前に行かなければならなかった。
——10分後
今まで一度も顔を合わせたことがなく、声しか聞いてこなかった仲だ。彼が誰なのかがわからない。そして俺には話しかける勇気もない。だがまたしても、不注意が祟ったようだ。枝を踏んだ。
パキッ…
彼はこちらを見て
「だれかいるの…?」
と言った。この声は...聞き覚えがある。彼なのか…
「ぜうさん…?で、あってる?」
彼、ぜうは頷いてこちらにも質問してきた。頭では理解しているのだろう。声で分かったはずだからだ。
「もしかして、おおかみ?」
こういう時はどうすればいいのか。映画では熱く包容を交わすなんてのもあるだろうが、そんな暇はない。奴らがさっきの鐘の音で近づいてきているからだ。とりあえず集合場所の近く、集合場所が見える範囲で離れた場所にまで歩いて移動した。もちろん、超越感覚はつけっぱなしなので脳の負荷がすごかったのか、途中で鼻血が出たので超越感覚を切って、鼻にティッシュを突っ込んでおいた。
「あ、おおかみ。また誰か来たみたい。」
ぜうが集合場所を指差して言った。二人いるっぽい。だが、やはりというかなんというか、機械生物も来てしまったようだ。二人は四体の機械生物に囲まれている。ぜうとおおかみは急いで向かったが、二人のうちの一人が手に持っている包丁で機械人形を真っ二つにしたようだった。
「あれ、ぜうさん?」「ぜうさんだ。」
包丁を持った女性と見たことのある顔の女性が言った。声的に、包丁を持った方がしゅうさんで、見たことある方が桃瀬さんのようだ。
その後、軽くおおかみも自分のことを話した。他の人を待つこと一時間後。
ドォォォン!!!
ビルが倒れるのではないかというほどの大きな爆発音と銃の発砲音。
その方向に超越感覚を展開すると、一人の男が銃器で機械生物の危険度三段階目の強敵と戦っているようだった。急いで、そちらへ向かう一向。果たして誰が強敵と一対一で戦っているのか...
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