通知の主は黒崎だ

11/5に週間ランキング280位をいただきました!感謝......!


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「ひま」


 最近、暇なんだよね。どれくらい暇かというと学校から帰った後の記憶が二日三日分くらい思い出せないくらい暇なんだ。


 なんでこんなことになってるのかって言うと、黒崎の家に姉が来てるらしい。あまり黒崎の家庭環境とか聞いてないし、知ろうとも思わないけれど姉がいたことに少し驚いた。


 別にね、いいんだよ?学校終わりに時間を作ってくれなくても。

 結局学校で会えるし、ずっと一緒にいてくれるから。でも、暇なものは暇なのだ。学校で会っても授業とかあって一緒に居られる時間限られるし、お互いが別のグループだし、別のクラスだしで、もっと時間が少なくなるんだよ。


 だから最近は全く黒崎とデートしてなくて、黒崎成分?が足りなくてやる気が出ない……。アンパンマンが顔が濡れたときってこんな感じなのかな?…やる気がでる頭ほしいよ。


 なんて意味ないこと考えるくらいには暇だし、正常な思考が出来ない。


 帰っても部屋にこもってベッドでゴロゴロするだけなのですごく退屈だ。スマホ開いても見るのはいつもと変わらずドラマかインスタだし、見たってなにも思わない。


 ……黒崎とこんな関係になる前の私ってこんな感じだったっけ?もっと楽しかったし、もっと遊んでた気がするんだけど。


 ベッドに寝転がってスマホを開いて、適当にツイッターの画面を上下させる。

 すっと流れていくたくさんの投稿を、頭に入れずに流し読みするだけ…。なにもしないよりは時間がつぶれるけどなにもないから時間の流れがゆっくりだ。

 バイトもしてないし、予備校や塾にも通ってないので下校後の虚無さをここ三日で思い知った。


 ピロン!とスマホの画面上にラインの通知が来た。


『時間ある?』


 私は、バッとベッドから飛び上がりすぐに返信した。


「ある」


 ラインの通知の主は黒崎だった。ほかのクラスメイトからのラインやグループチャットは基本的に通知を切っているけど、黒崎のだけはいつもオンになっている。


『あそぼ、うち来れる?』

「いく」


 短くて、感情が籠ってないように見える簡素なメッセージ上のやりとり。

 でもこれはいつもと変わらない、二人のやりとりだ。



つづきます!



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正直な話、ストーリーの内容から切り取ってタイトルをつける方が大変だったりする。なんか一話からやってるからやめるにやめれないのよ~;;

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