第17話 色んなキノコ


 魔法の森の広場に、みんなが集まっている時でした。


「おぉい・・・みんなぁー・・・いーるーぅ?」


「『いーるよー』」


「ムルムルが向こう側でたおれてたよ」


 そう言って、ぐったりしているムルムルを広場につれてきたのは、黄色いリスのクリオです。


「ムルムル!!ギフトはどうしたの!?」


「それより、何か食べてからがいいんじゃないのん?」


 胸毛ネズミのトッポが言うと、ムルムルが小さく何度かうなずきました。


「今ワグマが水を探しに行ってくれています」とムルムルが言いました。


「ギフトは無事なん?」


 小さく何度かうなずくムルムル。


「今は安全なところにいるんやな?」


 また、小さく何度かうなずくムルムルは目を閉じました。


「ヤベェ、早く水を飲ませろよ!!」


 クリオが叫ぶと、ちょうどそこに水を持ってきたワグマが広場に来ました。


 葉っぱにたまった水を、ニャーコがムルムルに飲ませてあげました。


 するとムルムルは目をしょぼつかせなからも、起き上がりました。


「チャラーン☆」


「今はそんな元気なふりはいいから・・・みんなでお昼ごはんしながら話し合おうってところなの。ムルムル、食べて!!」


 元気なふりをしたムルムルのつのが、しょぼくれました。


 ニャーコが作った、【色んなキノコ】入りオムレツを、みんなで食べました。


 ムルムルは食べながら、何があってどうしていたのか話をしました。


 そしていつの間にかムルムルは、少し元気を取り戻していました。


「ふぃ~♪ごちそうさまです」


「その小さな体なのに、よく食べたわね。そうとうだわ」


「そんなことより、ギフトだけじゃない。森と我々の命があぶない」



 みんなが真剣な顔になりました。


 そしてムラサキ色の小さなクマ、ワグマが様子を見て言います。


「おれ・・・その馬・・・ダースの住んでる家、知ってる・・・」


 みんながはっとワグマを見て、そしてトッポと苺沢に住んでいるイチゴみたいなカメ、ハルシが言いました。


「『ていさつに行く』!!」



 はてさて、これからどうなるのでしょう?


 頑張っている森のみんなを、きっと応援してあげてね。

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