第十三洗 お掃除屋見習い、お嬢様と繋がりを得る Ⅰ
そして、時は代わり…洗井第一市立高校保健室…
「…う…うぅん…」
〔おお、起きたか…体調はどうかね?〕
「あ…阿賀先生…まぁ、大丈夫です。あ、そうだ!?今何時ですか!?もう勉強始まってますよね!?」
〔こらこら、そんなに質問をしない…一つずつ言うから待ちなさい…。…良いかね?君は学校に来てこのベットで1時間程寝込んで保健室で過ごした、つまり…今は2時限目の終わり頃だね。〕
「そ、そんなに寝てしまったのですか…!?(顔が青ざめる)」
〔そう悲しくならなくていい、今日の1限目は新入生が色々とあってまるまる潰れたからな。
「えっと……どういう事ですか…?この時期に新入生…?」
〔そうか君も不思議に思うかね?私もだ、5月の中旬に新入生とは…少し遅すぎるな。〕
「その…僕はもうクラスに戻って…」
〔良いとも、ただし、後から体調が悪くなったらすぐにまたここで寝なさい。薬は用意できないが休ませる事は出来る。〕
「はい…阿賀先生、有難うございます。」
……………………………
…………………………
カッ…カッ…カッ…
キーンッコーンッカーンッコーンッ…キーンッコーンッカーンッコーンッ……
「(新入生…もしかして新井さんが言ってた監視の子かな…?)」
カッ、カッ…
ガラァァァッ……
『あらっ…?』(教室の扉を丁度開けようとしていた輝々良がそのまま体制を保てず倒れてしまう)
「えっ……お、おっと…」(倒れかかる輝々良をそのまま自然な動きで脇の下に手を入れて抱き抱える)
『………』
「………」
{んでさ〜!…ってえっ!?ぉ、ぉぃ!隠れろ!}
〚えっ…な、何…!?わぁッ!?〛(2人で咄嗟に廊下の角に隠れる)
〚痛ったたっ…な、何…?〛
{(見ろよ見ろよ…あの2人…)}
〚(ええっと……輝々良さんと…須々木君…?それがどうしたの…?)〛
{あの2人………うーん……有りだな!}
〚あ、あり…?〛
{ああ、なんかさ〜…何となくあの2人って合いそうな気がするんだよなぁ。}
〚えっと…友達になれそうって事…?〛
{まぁ〜……そんな感じって訳!}
「あ…あぁっ!!ご、ごめん!!」サッ…(すぐに輝々良を抱えていた手を離す)
「そ、その…多分引き戸を同時に引いちゃったからかな…?アハハ…」
『………』
「あ、あの…?」
『は…』フルッフルッ…!!
「は…?」
『破廉恥っ!!破廉恥ですわっ!!初めて会った方に…そのっ…腰を触るというのはっ…!』
「えぇ!?ご、ごめんなさい!!!」
『全く…ありえませんわっ!!わたくし好きな殿方にしか腰を触らせませんの!!それを…貴方はっ…!!しかも事故とは言え初対面で………愚民!!名を名乗りなさい!!』
「え、愚民!?え、えーっと…その…」
{あれっ…?}
〚な、仲悪いね……。〛
{う、嘘ぉ…マジィ?腰触られただけでそんな怒るの?}
〚で、でも…分からなくはない…かも、やっぱり私も好きな人に…お腹とか触れたいから……。〛
{そっかぁ〜…隼華ちゃんもそう思うかぁ〜……いやー乙女心は俺もまだ分かってない見たいだね〜。}(き、気をつけよ…)
「ぼ、僕は…御手洗須々木…」
『なっ…!貴方わたくしの隣でしたのっ!?まぁ〜なんて事…』
「え?隣…?ってことは…君が新入生?」
『…えぇ、そうですわ…わたくしは金剛輝々良、金剛家の次期当主ですわ。』
「へぇ〜…ん…?金剛家…?ち、ちょっと待って…も、もしかして…金剛財閥の金剛…?」
『ええ、そうですけど?』
「ハァァァッー!!!?↑(ま、まずい…!?金剛財閥って確か競合会社が裏社会の人間が殆どの所にも関わらず潰し回ってるって噂が…)」
『ふっ…ふふっ…貴方、表情がコロコロ変わりますのね…まぁ、面白い物が見れたので今回だけは許してあげますわっ。』
「は、はぁ…?」(ゆ、許されたっ!!良かったぁ…)
{や、やっぱり俺の予想通りだぜ!仲良くなるぜぇこれはっ!}
〚そ、そんな…おっきな声…出したらバレちゃうよ…?〛
『んっ…?そこに居るのは誰ですの!』
…………………………
………………………
中途半端だけど今回はここまで。
さ、次もお楽しみに!
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