次は、桜
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第1話 くるみ
セミの鳴き声は、まるで
部室は熱気とざわめきに満ちていた。窓用エアコンは
その様は、まさに北風と太陽の激しいせめぎ合い。しかし少年少女たちは、立ち込める熱気の中で、既につまらない夏期講習の
キャンパスでは、学生たちがイベントのリハーサルに励み、音楽で青春を
そのメロディーは、ロケットの
***
彼女は
ハイテクヘッドフォンから流れていたのは、Mr. Childrenの『くるみ』だった。
彼女にとって、これは宇宙の真理だった。曖昧な言語を解読する必要はなく、ただこの瞬間の共鳴を抱きしめていた。リードシンガー、桜井和寿の
歌詞は、未知への旅立ちを
これが青春というものなのだろうか? 一音一音に、かすかな不安と
彼女は遠い
彼女は地球へと降りることを選ばず、ただこの
彼女の身の上を、時は音もなく静かに進む。希望を運ぶこの歌だけが、物語は長く、そして彼女自身の物語は始まったばかりだと、ゆっくりと彼女に告げていた。
――
大学時代、高校の同級生だったソンにMr.Childrenの「くるみ」を勧められました。ミュージックビデオを初めて見た時は、人生経験が乏しかったのですが、サビの歌詞に深く共感し、それ以来ファンになりました。勉強はそれほど真面目ではありませんでしたが、歌詞の翻訳に没頭し、難しい単語をたくさん覚えました。
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