陽のわたしと陰のあなた

城築ルナ

新人アイドル、“ラヴ・ラビル”

1−1話

私から見たあなたは、とてもキラキラと輝いて見えた。それがたとえ、偽りのものだったとしても。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




私は、明るい子供だった。現代社会において、ご令嬢と言われる立場だった私は、全く不自由なく過ごしてきた。そんな私だったからこそ、〝かれ〟がとても輝いて見えたのだろう。〝かれ〟は、近所といっても、隣の家に行くまでに車で十五分はかかる距離だったのだが、同い年だった〝かれ〟は、私が運転手の運転する車に乗って通学路と通る中、歩いて、三十分はかかる道のりを歩いて通っていた。そんな〝かれ〟のことを「車に乗らないか」と誘うこともあった。しかし、その誘いに対する答えはいつも「大丈夫」だった。そのたびに私は勝手にすねて、学校につくまでの間、口も聞かないくなってしまった。今思えば、私の初恋だったのだろう。永露暁菜ながつゆあきな、16歳。今話題の二人組アイドル、「ラヴ・ラビル」の一人、ラヴとして活動中です!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る