第48話

旅格好村人男性 : それじゃあ行ってくる。

数人の男性が荷物を持って村を出る準備をしていた。


あれから3日。襲われたその日と次の日2日かけて葬儀を行い今後を村人全員で話し合った。

そして仕事の量を半分にして残りの時間で村人と一部動ける戦士と男の子達で木を集め堀を掘っていた。


そして今日この村も統治している隣の隣更にその隣町の伯爵様がいらっしゃる街まで行く旅団が向かった。隣町で伯爵様に会うなどいっても門前払いだろう。

なら直談判だという話になった。

道中の最初の町のギルドにも寄って集めたお金で冒険者も雇うつもりだ。ゴブリンや猪、稀にオークとうたい、特殊個体を黙っていればCからBランクのパーティを雇える金だ。ギルドの冒険者を雇う際は済まないが村のために黙る方向になった。

まあ伯爵様には言うので後で怒られる可能性はあるだろうその時は村長が全ての責任を取ることになった。


村長 : すまぬな。リカもまだ魔法を感で使ってるだけでの、ガイクと生活魔法を使える女どもで様子見してる段階での、まだ戦士としては難しいのじゃ。なに、ゴブリンぐらいワシも槍や弓で戦闘に参加すれば何とかなる。


リカの魔法は村全体に広がっていた。

父ガルディ・マランツ

母パサ・マランツ

は村を出ていくしかないそう考えているとその表情を悟った村長が素直に話を聞いた。一家がこの子を戦争に巻き込ませたくないことを伝えると、今の世情をバカでも知っている。村長もそのことを理解して、ならばと即座に村人全てに箝口令を敷いた。この村を守るためにと話を聞いた当日には一つ一つの家に頭を下げに行く村長。とてもいい人なのだとマランツ家は一安心した。

村人達も元は皆家族と思っていたので予想してなかったお願いに即答で了承した。

この村の現状を知る大人でこれを嫌だと言う奴など嘘でも居なかった。


それぞれ妻や子供に別れの挨拶をしていく男性陣

旅格好村人男性 : 無理すんなよ村長。

旅格好村人男性B : がはは!確かにな!帰ってくる頃に死んでるなんてやめてくれよ!

他の旅格好の村人男性も笑う。


村長 : バカにするでない!たく、ほらいったいった

村人奥さん : あなた〜頑張ってね〜

村人奥さんB : 死ぬんじゃないよ!

村人女性陣 : 行ってらっしゃーい

旅格好の村人男性陣の子供 : 母ちゃんたちは俺らが守るから行ってこいよ父ちゃん!

皆んなで笑う

少し満足したのか荷物を背負う、担ぐ男性陣


旅格好村人男性陣 : うし!行ってきます


その腰にはそこそこ使い古されたボロい剣を皆が持ったいた。


本当は馬車などの移動手段があればいいがこの村に馬を飼うなどの移動集団といった確保の余裕はなかった。

道中の魔物もいれば野営になれば襲われる可能性もあるだろう。難しい様ならギルドで雇うお金を自分たちに使ってくれとは言ったが男性陣は頑固そうだった。女性陣も皆んな死なないでくれと願うことしかできなかった。


杖を付いて必死に笑顔を作って見送りに来たリカちゃんのパパ、やはり足が辛そうだった。

ガルディ : ガハハ!俺がいれば次はあんな奴に遅れはとらん!行ってこい!


旅格好村人男性 : ははは!任せたぞ!元Aランク!

旅格好村人男性B : その足で言うなよ!でも今のお前でも俺じゃ勝てねぇのは分かるから心強いけどな!頼んだぞ!

ガルディ : うるせ!さっさと行け!(イチチ)

ガイク : ガルディ無理すんな。お前らも薬草ケチんなよ。


旅団が笑顔で出て行った。最初は暗かったから大丈夫かと心配もあったが、リカちゃんという可能性も増えてまた仕事をしようと皆んな活気付く。



カブ : 俺はへっちゃらだぜリカ!


リカ : ダメだよカブ。凄い音で飛んでいったんだよ?


カブ : 親父も大丈夫だったしガイク爺さんからも身体を動かさなかったら大丈夫って言われたらからさ。魔法の練習するんだろ?


リカ : うん。私もよく分からないけど何となく魔法っぽいやつが感じれる様になったよ


カブ : よく分かんないけど凄いぜリカは!


リカ : えへへ






草原でいちゃいちゃしてる2人をいつも通り遠目から見てる子供が居た。



ルーリ : …



人を殺しそうな目でリカを見ている。



ルーリ : なんでリカなの…


ルーリは家族と村長からも村を守るためリカのことは絶対に口外しないことと言われた。


視線の先には旅団が見送られていた。



ルーリ : ふふふ…




先日のオークが嘘の様にここ数日ずっと落ち着いた日が続いてる。少しずつだがコツも掴めてそうなリカちゃん。




リカ : え?


カブ : どうしたリカ?


リカ : いや、何でもない…


カブ : 早く火とけ雷とか出せたらいいな!


リカ : え、う、うん!…


とてつもなく嫌な予感がするリカだった。



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