第44話
ぽっちゃり君たちは外と中が違うと言う勇者が埋まってると言う墳墓に妖精の抜け殻がいると聞いて奥に進んでいた。
すると急に現れた女。先導していたネネちゃんもびっくりだ。幽霊なのかな?
というかゲームで見たまんまの魔女って感じの服装と怪しい石が入った小さな杖、長い薄茶色な髪、それに胸元アピールのお姉さんだ!とぽっちゃり君は見る目があるのである。
鈴木 : どなたです???
ロウリー : 急に出てきたわ。転移か転送か召喚ね
アリンカム : その様ですねお嬢様
アカム : うん?ネネたちから聞かされてた先住民とは違うらしいぞ?
パイシル : 何者でしょう〜
アン : 先攻が優良よ!殴りましょう!
マイル : ピククククククク。下手したらあの人死んでしまいますアン先輩。
※ピクピクコソコソキリリッな妖精の声はぽっちゃり君たちにしか聞こえてないです。
??? : あら?1番弱そうなあなたがあの一つ目の化け物サイクロプスもどきを蹴散らしたの?やるわねぇ。
鈴木 : …そうですよ!俺の名前は鈴木裕介です!で、どちら様でしょう?
ぽっちゃり君悩むのやめて自己紹介のゴリ押しである。
水晶おばば、ユーリ : …
セバス : 不味いですね…妖精様がいても敵うかどうか…私は厳しそうですねぇ
マリン : え?今セバスさん不穏なこと言いませんでした?
ユーミン : 大丈夫マリンちゃん。私も聞こえた。
マリン : ふぇぇ
水晶おばば : まさにセバスの言う通りだ。…世界五つの罪の魔女の1人さね。それも強欲がまだ生き残っていたなんてね。
メリッサ : おいおい冗談じゃ無いぞ!急に人の領域から逸脱してるぞ!
ユーミン : 魔女…聞いたことありますよ。世界の混沌期の話ですが本当ですか?若過ぎませんか?
??? : あっは!まさかアンタ!マリアンヌじゃない!まだ生きてるなんてねぇ。
水晶おばばマリアンヌ : お言葉ですがマジョリカ様には言われたくないものですじゃ。…(不味いぞ。妖精様たちがどこまでできるかもわからぬ状況で野生の魔王と出くわした気分じゃ)
マジョリカ : くくく。言うわね。まあ歳の話なんてさておき他人に名前を紹介されるのも癪だわ。裕介君?そんなに私の名前を知りたいなら教えてあげる。五つの罪と的外れな二つ名を付けられた強欲の魔女。マジョリカ・スタルマ。マジョリカって気軽に読んでいいわよ?
その名前を聞いてぽっちゃり君と優々と妖精たちを除いた面々が驚き固まる。
マリン : …ええ!?本当ならおばあちゃんより数百歳も歳上…いや!勇者の世界の話ですよ!?!?
鈴木 : え!?全然見えない!エロいし…
優々 : ゆ・う・す・け〜(ジトー)
鈴木 : あ、はい。
マジョリカ : ふふふ。こんなおばさんをエロいだなんて。ありがとう裕介君。
鈴木 : 五つの罪…(七つの大罪ならゲームで知ってるのに!)
マジョリカ : そう。五つの罪。本当に困るわぁ?たまたま手に入れた力。それを手にして罪だなんて、人間は何様なのかしらね?
ユーリ : 裕介!気をつけろ!この魔女は俺も歴史書と噂話でしか知らんが勇者をぐむむむ
口が閉ざされて喋れないのかモゴモゴするユーリ
マジョリカ : それ以上はイケナイはね槍使いさん?貴方程の槍使いがまだ原生してたことに私驚きだけどね。貴方のその髪型と雰囲気…昔を思い出すわ
ユーリ : マゴゴゴ!?
当時異世界から来た勇者は本当にチートが無ければ何もできず死んでいたことだろう。
それぐらいこの世界は荒れていたのである。
当時神の実と言われた魔王と堂々の力が着くと噂された石または種または果物があった。それは妖精達曰く全ての生命、神すら知らない。星の命と言われているものでその世界のマナみたいなやつが凝縮した塊である。
それらを口にした亜人、人種。これらが力を使うのを楽しみ単純に悪いことをする。それぞれが元からなのか星の涙のせいなのか不明だが個性的なのもあって噂はすぐさま全世界に広がった。
それらは5人、全て魔女と名指しされ、指名手配される。それぞれを強欲、感情、色欲、信仰、制裁の五つの種類に二つ名を付けるなどした。
世界で有名な七つの大罪!?かと思いきや別世界にたまたま似た感じの魔女が居たパターンである。それぞれが世界を分ける様にテリトリーを作って住み着き好き勝手に世界を荒らした。勿論テリトリーに入りド派手に殺し合いもしてその余波で街が消滅したり森が全て火の海になるなどイルミナースそして女神ユネフも魔王よりもタチが悪いと頭を抱えた。
さらに当時魔王も居たとあり、イルミナースの命を吸い取りながら成長、そして世界征服の一歩として人族と争っていたとあって世界は混沌が加速した。
女神も原生生物である当時の女神の声を拾えたオオムカデ(今はムドラ)他ドラゴン種や天使族や長命種…そして○◯にも……だが積極的に動くものと一切興味なく動かないものとうまく女神の思惑通りに立ち回れずコけた。
物理的に星が滅びる一歩手前まで来たところで、女神、そして人族全ての力を集め遠い別世界からの勇者召喚に成功した。女神は一部の力を来た勇者に分け与える。するとその当時の勇者は亜人と人族の戦争、魔女の暴走、宗教戦争、魔王討伐…そして最たるものとして妖○¥€女〆|☆仲〒を担った。その他として勇者が日本人だったか不明だが獣人や孤児院やら異種族やらのことにも誠意に取り組んだ彼を聖人とも言われたと書かれてるのがイルミナースの歴史だ。
近年稀程度にしか見ない勇者召喚で仕事しまくり勇者である。その分もらった力が良かったとも言える。当時生きてた全人類にとって奇跡の時代であった。
ついでに言うとこの時が1番の女神信仰があった年でもあり一気に女神離れが進んだ時代でもあった。
セバス : それが本当なら5人の魔女は死んだはずでは…
水晶おばばマリアンヌ : いや、正確には3人は勇者が倒して2人は最後の話だと行方不明だよ。あと2人はずっと正確な情報が手に入らず暴れてることもなかったので寿命か何かで死亡した扱いになっている。
マジョリカ : まあ、実際に何もしてないしねぇ
マリン : じゃあなんでおばあちゃんがマジョリカさんのこと知ってたの?
水晶おばば : 私が20のピチピチの頃に私の占いが当たるんで有名でねその時に偉いべっぴんがきたもんで当時のことは覚えてるよ。その時占った時に分かったんだよ。まだ魔女の話が少し残っていた時代だったから怖かったけど何もされなかった。
マジョリカ : お互い歳はとりたくないはね〜
メリッサ : じゃあマジョリカさん。ここで私たちの前に出てきたのはどういうことだよ?
マジョリカ : …そうね単刀直入に言うわ、貴方達今から帰らない?勿論タダとは言わないわよ?
場が静まる。
メルティ : ダメよ!私たちモゴモゴも
ナキ : お嬢様!!今はダメです!あと何をするかというのも基本的に言わない方がいいです!
メルティ : モゴゴ?
マジョリカ : あら、いいじゃない。何しにきたの?
場が静まるがメルティより先にぽっちゃり君が口を開く。
鈴木 : マジョリカさん。そっちの理由は分からないけど今から戻ることはできないよ。さっさと奥行きたいんだ。そこに妖精がいるから
何でここに居るか答えを言った瞬間に空間が変わった。
空が暗く外に出たのか?パーティ全員が森の中に居る。急展開にぽっちゃり君の面々が恐怖する。恐慌状態のバッドステータスだ。
「魔女のお家」
ユーリ : こ、これは!!神代の!?
セバス : 初めて見ました…メルティ様を連れてきたのは…不味かったですね。
水晶おばば : こ、これは「固有世界」!?マジョリカ様は固有世界を使えるのかい!?
マリン : おばあちゃん!
メリッサ : なんだいそれ!なんだいそれ!
ユーミン : い、今から帰ることできないですかねぇ
ナキ : メルティお嬢様!
メルティ : ナキ!
全員が墳墓の通路から急に外に投げ出された感じであるが実際は違う。正面にいる魔女の仕業であった。
土の上だというのに先ほどの石の通路を歩く音の様にコツコツ音を立てながら…土から段々と空を歩いてこっちを見据える魔女
マジョリカ : 何だ…貴方達もあの子目当てだったのね。なら話が変わるわ。
鈴木 : 何!?マジョリカさんは妖精さんに何かするつもりなのか!何をする気だ!
優々 : ちょっと裕介!なんかあそこの木動いてる気がするんだけど!急になんかあの人ボス感半端ないんだけど!ここ知らない所だしやばいんじゃない!
マジョリカ : 妖精…まさに世界の不思議ね。そしてあそこに眠っているあの子、あの子さえ居れば…私はあの人にもう一度会えるの。もう一度会えるの。もう一度会って…そして!
鈴木 : !?
一同は戦闘体制に入る。
マジョリカ : 私は強欲らしいわよ?そう。強欲の魔女。「ウィスピーウッズ」
全ての木々から声が女性の悲鳴が嘆きが赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
よく見ると木に人の口と目ができていて根っこが二足歩行するためたのか足みたいに使うためか根っこを足にして土から迫り上がってくる。目と口から赤い液体が垂れてきていた。
明らかに包囲されている。
ユーリ : クッ!?耳が!?
優々 : ま、不味いよ!これ!!
セバス : グゥ不味いですぞ!
水晶おばば : マジョリカ様…これほど…
マリン : おばあちゃん…意識が
メリッサ : …魔女は空も飛べんのかよ!?クソゥ
ユーミン : …うぅ
ナキ、メルティ : !?
「魔女のお家 : マジョリカ・スタルマの固有世界。マジョリカの得意な魔法を最大限活かせる世界。なのでこの世界に連れ込まれたら勇者ぐらいしか抜け出せないだろう。イルミナースで大昔強者といえる者全てが身につけた固有の魔法。固有世界を固有世界で上書きすることもできるがそれには技術力が必要で先手必勝感はある。だがイルミナース神代の世界では当たり前の技術だったためすぐさま看破解除されるので旨味はなかったらしい。今のイルミナースだと初見殺しと言えるだろう。
※ムカデドラゴンことムドラ君も実は覚えてるが使う予定はない。」
「ウィスピーウッズ : 召喚魔法。一体の強さはこの世界で言うと竜人族の成人男性の龍化した状態より劣るくらい。ぽっちゃり君の世界で言うと150階相当の魔物。
結論めちゃ強い。
何故かというと通常打撃はそこまで(地球ダンジョンでいう100階相当)ないが常に出すバッドステータス付与の声攻撃がやばい。人種みたいな耳や目を使う生物には対策しないで戦うと凄くしんどいものとなる。接近戦闘の際に流れ出ている液体に触れると腐食状態も付与される。一体でこれなので真正面からではなくバレずに後ろから特大の火魔法を先手でぶつけましょう。
プププなランドの木 :
僕も同じぐらい強いはずなんだけどピンクのやつ俺のりんご全部食べちゃうんだよねトホホォ」
マジョリカ : …さあわたしの可愛いウィスピーウッズ。人間を全て殺しなさい。
戦闘は免れないだろう
アン : 主様やるのね?
パイシル : ピクゥ〜?
鈴木 : 取り敢えず何で妖精さんの力を借りたいのか戦いながら聞いてみるよ。皆んな。パーティのことお願いしていい?
ロウリー : 主様の好きにさせましょう。
アカム : 主様あの子達は任せてね!
マイル : ピククククククク。あの木可愛い。
🧚♀️たち : ピクゥ〜
任せろ〜
マジョリカ : え?
ぽっちゃり君は禍々しい斧を異空間から取り出し構える。バトルハイだ。
鈴木 : さぁて。いっちょやってみっか!!!
爆走するぽっちゃり君「空歩」
パーティ一同 : !?
ナキ : こ、これは!
メルティ : スフェ!
スフェ : ピクゥ〜
大丈夫ピクゥ〜とスフェが言う
魔女もまさかこの時代に空まで走ってくる人間が居るとは思って居なかった。
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作者です!お読みいただきありがとうございます!
更新ペースは大体1-3日に1話でやっていきたいと思います。
あと欲を言うとブックマークや★と♡などで応援してもらえると嬉しいです!
モチベにも繋がりますので出来るだけでいいのでお願いします!
引き続きぽっちゃり君を宜しくお願いします。
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