第28話

ムカデドラゴン : さあ行こうか主様。助けなければ。もう会えないあの子達に顔向けできない。


鈴木 : ちょっと待ってね名前つけるよ。


ムカデドラゴン : 私に名前?


アン : 何かお気に入りの名前とかあるのお前は?

パイシル : ピクゥ〜主様も流石にお気に入り名前の上書きはしないと思いますわぁ

マイル : ピクククククククク


ピクピクコソコソ

ロウリー : 主様がムカデのことドラゴン種って聞いてからウキウキね。

アリンカム : …はい。てっきり魔物全てに厳しいと思ってました。クィーンアントのマーサが少し可哀想ですね。

ロウリー : そうね。どこかマーサに接触する機会がある時にでも名前つけてあげたらって提案してあげましょうか。

アリンカム : それはいい案だと思います。お嬢様。



斑目 : なんか始まったわね。

優々 : 裕介の好きにさせよう。私たちはまだこの領域に入れないってことだよ。

斑目 : そうね。言い難いのだけど…あのムカデだけで私たちの地球は多分おしまいね。

優々 : …言わないでくれ。なんとなく知ってたから。

倉谷 : (絶対裕介とくっつく!絶対裕介とくっつく!)

小林 : なぁあおい。ムカデは虫じゃないってことでいいのかな?(思考停止)

木下 : うん?家族なんでしょ?虫って言っちゃダメだよしずかちゃん。

小林 : …はい。


姦しくなってくなか妖精さんも後輩ができたとピクピク話しかけてる。


ムカデドラゴン : いや、妖精さん。私には何個名前があるか分からないぐらいだ。好きな様に呼んでもらって構わない。


アン : 私はアンよ!他の子のもちゃんと名前覚えてね!


ムカデドラゴン : …そうか


めちゃくちゃ覚えなきゃだなと思ってるムカデの横で名前付けを考えるぽっちゃり君


鈴木 : ムカデ、ドラゴン、ムドラ!ムドラや!


5人女子と妖精達 : (安直〜)


ムドラ : ありがとう主様。ムドラ。それが私の名前なのだな。勇ましい名だ。これからはそう名乗ろう。


鈴木 : 宜しくなムドラ!😁👊


優しい目になるお姉さん組。


斑目 : …本当に高校生なのね裕介。今更だけど実感したわ。


ちょっと子供っぽいなと思ってたら普通にまだ子供だったことを思い出す年長お姉さん。


優々 : あの唯さん?私たちまだ会って1日ぐらいらしいですよ?


斑目 : …マジじゃない…


倉谷 : もう一つ屋根の下一緒に寝た仲ですけどね?もう他人じゃないですよ?


木下 : 夜ちゃん!?確かに。


小林 : いや何が確かにだよ。2人っきりじゃなくて寝室にはいっぱい居たろうに。


ムドラ : 妖精さん達も宜しく。それでは行くとしようか。


鈴木 : うん。行こうか。でもムドラは動くたびに大変じゃない?


ムドラ : いや、私も流石に飛ぶ魔法ぐらいならありますのでちゃんと着いていきますよ主様。


するとマジで凄い長い巨体が浮き始める。

後ろの方終わりが見えない。


5人女子 : す、凄い


鈴木 : すげー!飛べるの!?羽ないのに?


ムドラ : 飛べますよ。魔素を使った「フライ」ですね。これなら音もしないで移動できると思います。


パイシル : でかいピクゥ

マイル : ピクククククククク。なんか可愛いです。早くパピたちに見せてあげたい。

ユンユ : もう情報は共有されてると思います。

ユミミ : これじゃあ的になってしまいます!後輩君!ちゃんと惑星外生命体との戦闘意識もしなくてわ!地上では無双できても惑星の外ではすぐに死にますよ!

🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️ ムドラウォーーー!頑張れウォー!


ムドラ : すんません


するとしょぼんとしたムカデちゃんはトグロを巻く様にお尻を巻き始めて空飛ぶうんちになってしまった。ぽっちゃり君ちょっと萎えてしまう。


鈴木 : ユミミたち。まだムドラは慣れてないのだからそんな虐めないでね?


ユミミ : ごめんなさいピクゥ

パイシル : 主様済みません。ユミミ自重しろピクな?

シュミル : ピクゥ(ユミミ先輩!頑張れ!!)

🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️ユミミシュンピクゥ〜

ムドラ : 主様。ムドラは今学びの時期なのです。大丈夫です。虐めではありません。

鈴木 : ムドラ…新しい家族は根性があるみたいだな!みんなも宜しくな!!

🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️ピクウォーー!ムドラ宜しくウォーーーーー!

ムドラ : ギシジュララーーーーーーーーーーーー!

またムカデちゃんが喜んだせいで地は鳴り魔物達は逃げ空の曇り空はマナの奔流で晴れ渡っていった。


斑目 : …ご飯美味しかったわね😁また食べたいなぁ😉

優々 : そうだな😁料理久しぶりだったけど是非また魔物の料理チャレンジしたいな?😅

倉谷 : 私たちもしかして漫才見せられてる?

木下 : ムドラちゃん…頑張って!

小林 : あおい…帰るまでに元のあおいに戻ってくれ。

木下 : しずかちゃん!?何その悲しい目!?私なんかしたかなぁ?


パイシル : 主様主様

鈴木 : うん?どうした?

パイシル : 不味いです。救助対象がその場から居なくなってるらしいです。

鈴木 : はえ!?!?


アン : 不味いわね…

ロウリー : なんで…有り得ない。

アリンカム : 確かに、フェリー様が隠れろと言っているはず、相当なことがない限りその場から離れることはないはずです。そして私たちはこの星で彼女の存在を把握出来ている。そう、そこまで行ってない気がします。消滅はしてないです。

アン : そう。となると、

ロウリー : 捕まってるか、追われてるかになるわね。


倉谷 : 裕介なにがあったの?

鈴木 : うん?夜か、救助する予定の子が突然その場から消えたらしい。

倉谷 : え!?ヤバいじゃん!?

鈴木 : 直ぐに移動しよう。皆んな行くぞ!最初は行く予定だった場所に行こう。唯さん、優々さん、夜、しすが、あおいは道中の敵を積極的に倒して少しでもレベル上げしよう。

斑目 : あら?救出してからでもいいのよ?

鈴木 : いや、俺たちと別れて行動する。先に俺がアンと妖精数人連れて先行して妖精さんの情報調べておくから、唯さんに皆んなのことお願いしたいな。

斑目 : あらそう。確かに私たちの速度に合わせると悔しいけど足手まとい。裕介。私も知らない世界で怖いから直ぐ帰ってきてね?

鈴木 : うん?勿論だよ待っててね唯さん。

斑目 : ふふ。はぁ〜い

4人女子 : ジトー

鈴木 : 優々さんもお願いね。

優々 : お、おう!裕介も頑張ってこいよ!

鈴木 : ムドラは一緒ね?

ムドラ : 主様一大事ですね!分かりました。すぐに向かいましょう!


そしてぽっちゃり君は女性陣をおいて妖精50人ほどとトグロ巻いてるムドラで森の更に奥へとダッシュして行った。


斑目 : それじゃあ私たちはレベル上げしましょうか?お願いしていい妖精さん。

担当🧚‍♀️ : ピク〜わかったよ。装備と陣形整えてレベル上げ頑張ろう〜ウォー!

斑目 : ウォー!


お姉さんも頑張ろうと思ったのか口に出している。


優々 : 何か起こりそうだものな、私たちも気合い入れよう皆んな!


倉谷、小林、木下 : はい!

🧚‍♀️ : ピクゥ!


ユミミ : 唯さん唯さん。


斑目 : ユミミちゃんだったわよね?どうしたの?


ユミミ : 人の国見つけたよ。


5人女子 : ええ!


優々 : これは裕介待ちだな。

倉谷 : 見に行かないんですか?

斑目 : 落ち着きなさい夜。この魔物の強さ。レベルという概念がないこの世界で人も相当強いと思うわ。もし何かあったら私たちが裕介の足を引っ張る。

倉谷 : そ!そっかぁ確かに。

小林 : 私もこの世界の人がこんな化け物とレベル無しで戦ってるの信じられないです。

木下 : …レベル上げましょう唯さん!優々さん!


斑目 : ええ。

優々 : おう!



新しい情報が次々と入りぽっちゃり君のやることは渋滞気味だ。だがやれる力はある。


女子達も安全な環境や喋れる同郷の人間が近くに居るこれだけの好立地で異世界転移したのだ、実はまだ現実味がないのである。まだ夢の中にいるような。1つのお笑いバラエティの様な、だが彼女達は彼のため、助けを求めてる妖精が居るのだと知ったため、私たちで出来ることがあると心機一転するのであった。


1人のぽっちゃり君のために。


🧚‍♀️ ピクゥ!(怒)


あと助けを求める妖精のために。








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作者です!お読みいただきありがとうございます!

更新ペースは大体1-3日に1話でやっていきたいと思います。


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モチベにも繋がりますので出来るだけでいいのでお願いします!

引き続きぽっちゃり君を宜しくお願いします。。



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