第7話
鈴木 : 行ってきまーす
優花 : 行くよ花奈
花奈 : お姉ちゃん待って〜
優花、花奈ちゃんは2人ともスマホの電子マネーがいっぱいあるのを確認して身支度をして出発。
優花 : あんなことがあった後なのにダンジョンって…本当に信じらんない!妖精が本当にいるか分からないけど初心者の裕にぃは絶対痛い目に会うんだから!動かぬ証拠を撮ってから止めなきゃ!
花奈 : お兄ちゃん気づいてないね。
自転車でバレないように距離をとって着いていく。
そんなことも知らずにウキウキ鼻歌ぽっちゃり君である。
鈴木 : 〜🎵
アン : ピク〜
パイシル :ピィクゥ〜
妖精にはバレバレだった。
最寄駅の鴻巣駅に何事もなく付き一本の電車に乗車。
少し離れてみる事にした。
優花 : 本当に秋葉原でもダンジョンの可能性はあるから最後まで着いてくよ花奈。
花奈 : わかったよ。お姉ちゃん。妖精さんって居るのかなぁ?
鈴木 : …はぁ。
流石のぽっちゃり君でも妹たちが着いてきてることぐらい分かる。(改札で気付いた)
鈴木 : どうしたもんか…
アン : ピクゥ?
パイシル : ピィクゥ?
鈴木 : いや!今日は行くぞ。明日明後日学校行ったら夏休みだからそこからでええやんと思うかもだが!今日やると決めたからやるの!わかった?
アン : ピクゥ!
パイシル : ピク〜
その粋です!みたいな感じが届いた。
優花 : …
花奈 : お姉ちゃん。お兄ちゃんが独り言喋ってるよ。
優花 : 黙ってなさい。花奈。私たちだけでも信じてあげなきゃどうするのよ。
花奈 : う、うん。
ぽっちゃり君意気込みが強いのかそこそこの声量で独り言を言ってるので周りの乗客も含めてヤバいやついるやんとSNSで呟いてたりしていた。
とんかつ半袖ぽっちゃりが独り言である。そりゃ目立って仕方ないのである。
秋葉原…秋葉原…お出口は…
優花 : 花奈。裕にぃ降りるなら着いていくからね。
花奈 : わかった。
がががと速度が落ちて電車が止まろうとする音が聞こえる。そして扉が開こうとしていた。
よし今だ!
鈴木 : 今発動お願いしていい?
アン : ピクゥ〜「認識阻害(生物以外対象)」
パイシル : ピクゥ「認識阻害(生物対象)」
認識阻害が発動する。
鈴木 : (目の前で透明?になれるか検証だ。透明人間になって周りがパニックになったら解除しようそうしよう。)
隣の吊り革を使ってた人と正面の椅子に座ってた人が突然出来たような空間に少し疑問に思うもまあいいかと自分のスマホに視線を戻した。
鈴木 : … (この認識阻害って凄くないか?どういう効果なのかまだイマイチピンとこないけどこれが許されるなら何でもいけちまうぞ!?さてさて妹たちは?)
優花 : 花奈!裕にぃが!
花奈 : あれ?居ない?もう降りた?
人混みに飲まれて見えなくなったのだろうと思ったのか急いで妹たちは降りる。
優花 : 階段かな?
花奈 : どこだろう〜
鈴木 : 行ったな。もうこのまま透明人間でもいいか
アン : ピク?
透明じゃないんだけどって感じだな?いや分かるよ。気持ち透明人間だろここまで俺が居るのに空気になってるの。
鈴木 : ママと親父に秋葉原着いたって連絡して、帰りは、今12時過ぎか、なら夕方過ぎるとかでいいか。
それから数分後
渋谷駅〜とアナウンスが流れる。
鈴木 : 着いた!
そそくさと足早に慣れた道を通る。
快進撃だ、だが透明?モードによる俺が居るのに誰も譲らずぎゅうぎゅうとこのまま改札に入る
そしたら少し肩にぶつかると俺を認識したのかえ?って顔された。いや、俺もえ?である。ばれてる!?
鈴木 : 済みません。ぶつかって
サラリーマン : ああ、いや、悪かったね、居るとは思ってなかった。いや、嫌味とかではなくてね、
鈴木 : いやこっちの不注意でぶつかって済みません。失礼しました〜
足早に改札に定期をタッチして抜けきった。
サラリーマン : あ、ああ。…急いでたのか?悪いことしたな。それにしても…え?居たか?急に出てきた様な…うーん疲れてるんだろうなぁ、流石にあんなわかりやすい子避けれなかったなんて、
混んでいようがサラリーマンステップで速度を上げて人混みを避けてるイメージである。最強の必殺ステップなのだ。ぽっちゃりを認識出来なかった自分は多分寝不足か死角の狭さのせいだと1人悔やむサラリーマンだった。
鈴木 : そっか、この状態確かに鞄とか腕を階段でかすった人は俺のこと見えてた気がする。案外最強ではないのか?
アン : ピク〜
パイシル : ピククゥ
そうだよって感じだな。まあそうか。
階段を降りる。
早速見えた渋谷前のハチ公像。100年近くこの国に愛されている。俺も好き。だけどイチャイチャカップルがたかってる時もあるから嫌いな時もある。(彼女なし高校生視点)
ぽっちゃりはこの駅の中の移動でもう汗だくぽっちゃりの出来上がりである。早速…
鈴木 : うん?いやまて、、ステータスオープン
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ステータス
種族 : まだ人種
名前 : 鈴木裕介
レベル : 2
状態 :
認識阻害 (生物対象)
認識阻害 (生物外対象)
スキル :
テイム
ごはん(妖精)
妖精テレパシー
固有スキル :
妖精調教
妖精園 :
アン(キンリアウムの紅い統治者)
パイシル (速攻のギンガナム隊隊長)
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そっか!それでいいか
鈴木 : 初めてだし今のうちに使ってならしとこうと思ったけど、なんだかんだ今日使ったことがデータとかに残っちゃいそうだし、ギルド直轄の更衣室はいいや、ハチ公前ダンジョンの隣の公園のトイレで着替えちゃお。今なら透明人間みたいなもんだし目立ちはしないだろう。
アン : ピク〜
パイシル : ピー
人間が多過ぎると伝わってくる。それな。
ハチ公前は今じゃダンジョン攻略などの際のパーティ誘いの場にもなっていて、それに近いやり方で全く別の用だったなど問題や事件も起きてるらしい。
すぐと目の前にダンジョン警備員や交番があるのによくやるよ。
勿論東京英雄学校の人たちがかなり居る。同い年ぐらいのも居るから高校生だろうか?それぞれの専用装備の所々に学校の指定制服か何かが見えてわかりやすい。英雄学校は高校だけでなく小中高大と更に中には職業棟からなる各専門知識を学ぶ専門学校まである。規模がデカ過ぎる。通うだけで勝ち組なのではないか?流石学校創立の1人が英雄というだけあってその力なのだろうか!違う!俺は思う!権力だ!!!金だ!!!…職業なんだ!クソ!クソ!
1人頭の中で戦い1人で負けた気になるぽっちゃりである。学校通ってバス待ちの時の英雄学校の華やかさにいつもモヤモヤしてたぽっちゃり君なのである。まあ当時はスキルもないので殆どネガティブに捉えてただけなのだが。
鈴木 : だが俺には妖精ちゃんが居る静まれ〜
アン : ピク!!!ピクク!
パイシル : ピィクゥ
私たちが居ますよ!けちょんけちょんにしましょうと伝わってきた。やめてね?
何だかんだトイレにつく。
鈴木 : 着替えるぞぉ所でスキルってどれくらい続くの?
アン : ピク!
大丈夫って伝わってきた。ならいっか?
鈴木 : 装備お願いします!
アン : ピクゥ!
鈴木 : ぎゃあ!多目的トイレでよかった。
一気に全部出してくるとは思ってなかった。着替えるので一々個室でモゾモゾして怪しまれるかバレるよりも広い所に入って正解である。
何だかんだ装備。タオルも持参してるのである!
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名前 鈴木裕介
装備
唾付き帽子 ナウキ
長袖 ユニカロ
長ズボン ユニカロ
靴下 しもむら
安全靴 ワークメン
タオル 仮面レイダー
バールみたいなもの 燃えないゴミに捨てられてたの拾った
荷物はアン
素材はパイシル
鈴木 : 初心者です!🔰
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アン : ピクゥ
楽しそうねと言ってるな?
パイシル : ピクゥ
もっといい装備ないのですか?って?無いわい!
鈴木 : その前にはいご飯。お昼まだだったでしょ?
アン
パイシル : びぐぅぅぅ!!!!
ハムハムムシャムシャキリリッオットリゴックン
それじゃあ洞窟入るよぉ
アン
パイシル : ピクゥ!
警備員もカメラも学生や冒険者など人に当たらない様にするする進んでいく。
鈴木 : うおお
いつも横目で見てるだけで一切見たことなかった中の状況だ。いやYouTubeとテレビでみたことはある。流石に一階はやりきってるのかめちゃくちゃ整備されてる。通路も乗用車が2、3台余裕で通れる広さだ。なんとこのダンジョンとかいう不思議空間。入り口と中が全く違う広さなのである。最初期は削らなきゃ人が入らなかったらしいが魔物が広げてる説があるらしい。今思ったら鴻巣もなんか広かった気がする。あんな広い空間鴻巣にはできない。(偏見)
入って早々なんだけど、魔物とかどうなってるんだ?こんなんだと全部ポップされる度に一瞬で処理されてそうと気になってしまう。ヤバい、また突発的に動いたな。あれだけ佐藤さんに調べろって言われてたのに、取り敢えず進んで行こう。ってえ、
鈴木 : 2人とも………そのぉ、厳つい装備なんすかね?
アンのフルプレートはほぼ全てが赤く隅々の隙間から青と金のオーラみたいなものが吹き出している。ボゥボゥ音がするめちゃ赤いオーラが出てる槍を2本取り出し、持っている手に装着している両コテからは禍々しい色をした女の顔が浮き出ている。ヘルメットはチャームポイントの赤いツインテールをだし、正面は口だけ出してニヤついていた。
アン : ピィィィ ィィ クィィ?
※訳 : 片っ端から八つ裂きにしてあげる 世界の違いを教えてあげるわ?(舌を舐めずり、ドスが聞いたピクピク声)
パイシルのフルプレートは髪の色にあったシルバーと黒が螺旋の様になぞっていてその先の右手のランスを終着点としてるようだった。フリーの左手からは何か赤い線みたいなものがヒラヒラしてるのがみえる。背中には紫色の手斧が2本クロスして装着してある。こちらはフルフェイスの後ろ髪は束ねず隙間からセミロングがでている。ヘルメットの中からうめき声が聞こえた。
パイシル : ピィ⤴︎グゥ!⤵︎
※訳 : テェキィ⤴︎たおすぅ⤵︎(おっとりとはかけ離れた優しさが一切ないピクピク声)
鈴木 : 怖いから普通に喋ってね。
アン : ピクピクピクゥ
パイシル : ピィクゥ
分かった〜って伝わった。
良かった。悪ふざけだった。…素で言ってないよね?急にスンってなってるけど。いつもの可愛い妖精さんに戻って。
少し奥に進むことにした。
アン : ピィ!
こっち!だって?そっちなのね分かった。
指を刺して方に移動を開始。
大体YouTubeで見てるから分かるけど降りる場所を教えてくれてるのかな?
パイシル : ピィクゥ「移動速度大」
鈴木 : うわぁ!なんだ?…うわぁ!!一歩歩こうと足を前に出そうと思うだけで何か瞬間移動みたいなことになってる!何かしたなぁパイシル?
パイシル : ピィ!ピピピクククゥピクピク。
移動速度を上げた方が早くレベルが上がりますわ〜と感じた。まあそうなんだろうが、まだ実際に魔物に会ってないしまだスライムすらまともに倒してないぞ。バフは基本だけどせめて優しいのからでお願いね。急にこんな速度は慣れてないと絶対怪我するぞ。
鈴木 : 危ないから掛ける時は言わなきゃ〜。戦闘中は流石に怖いから外してね。掛けるならもう少し俺でも使えやすいノーマルなバフでいいからね?
アン : ピククピクピク。
え?怪我しても治すって?やっぱり妖精さんって回復もできるの?凄いな。
鈴木 : よっしゃ!YouTube通りだね。下に続く階段だ。ダンジョンって言ったら降る階段だよね!初めての体験だ。
アン : ピクゥ?
そうなん?って感じだ。
パイシル : (ジーー)
パイシルはずっとついてきてる者たちを気にかけていた。アンはどっちでもいい感じである。
天井だけでなく壁や床からすり抜けたりと集まってくる。そこには、
???: ぴぃぃ?
??? : ピクピク
????? : ピクゥ?
???????
そこら中からぽっちゃり鈴木君を観察してる小さなお客様たちでいっぱいであった。
鈴木 : うん?何か…嫌な予感がしてきたんだけど…
それらが隠れてるのを知らないのか先ほどから視界に入るぐらいには結構居るのだがぽっちゃりは気付いていないのである。
視線を感じる冷や汗ぽっちゃり鈴木君は歩いて気づく。夏なのにダンジョンとはいえ長袖長ズボンは厳しいものがあるのであるなぁと。
一方その頃妹たちはプンプンしていた。
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優花 : 裕にぃに逃げられた!信じられない!
完全に見失っていた。ママにお買い物中だよーとLIMEを入れている。パパ???知らなーい
花奈 : ダンジョンには私たちだけじゃ入れないし、アウトレット寄って帰ろう?ショッピングしたいよー
お姉ちゃんが私の代わりに報告してるから写真を撮るのに夢中である。
実はこの2人将来英雄学園に行く予定である。
ある程度の教育費など学校系全て免除の夢の世界に行ける。
2人のスキルはサポートスキルだが安定した強い物のため応募しただけで1発合格である。
お兄ちゃんと同じ高校に行く必要はないのである!(夢を壊す音)
優花 : …それもそうね、せっかく秋葉原とはいえ東京に来たんだし、色々よって帰ろうか?花奈どこ行きたい?
花奈 : やったーお姉ちゃん好き〜
柔軟に動く優花やマイペース花奈はネガティブなぽっちゃり裕介君とは真逆の性格なのでした。
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読んでいただき嬉しいです。
作者です。
急ですが実は何のノートもとらず即興で小説を残しております。
なんかこう頭に残ったこれ残しておきたいと思ったことをこちらに記載する感じです。
文豪なら良かったのですがw稚拙な内容で申し訳ないです。でも盛り上げていきたい気持ちはあります。どうか終わりまで宜しくです。
キャラの設定ですが
妹ちゃんたちは2人いて一年差生まれで容姿はめちゃ可愛いし仲良いし頭いい。お兄ちゃんとは正反対ぐらいの設定しか決めてないので、容姿はまだイメージ途中です。髪色は家族なので似せたいですね。でも黒一色はと思ってます。
今は1日に1話ペースですがゲームのイベントが始まったら少しだけ離れるかもです。
どうか引き続き宜しくお願いします。
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作者です!お読みいただきありがとうございます!
更新ペースは大体1-3日に1話でやっていきたいと思います。
あと欲を言うとブックマークや★と♡などで応援してもらえると嬉しいです!
モチベにも繋がりますので出来るだけでいいのでお願いします!
引き続きぽっちゃり君を宜しくお願いします。
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