第2話

スキルが無くてもなあなあでいけた中学生時代から現実を感じて一年半、思いお腹をぽっちゃりとさせてママちゃりをこいで十分

目的の場所に到着した。


鈴木 : ここが鴻巣駅前ダンジョン!?


ビックリしてるが普通に学校に向かう途中に通るので良く見てる。ビックリしたかっただけである。


鈴木 : よし!あそこがダンジョンか!


2050年の出た当初、そう昔は無法地帯となっていたダンジョン周辺だが法整備がされて最初は冒険者ギルドで受付をすると言ういつもの流れから入り口前でとなったが、今はそれも更に短縮されて日本では警備員に一言予定と人数言ってあとは監視カメラが赤外線なるもので人数を検知してデータを転送保管。勝手にダブルチェックみたいになっている。いちいち受付並ばせるのがやばい人数が押し寄せてきて仕事もまともにできないのである。


ここまできたら分かるが次世代エネルギー、物資、魔物を倒すとレベルアップした感覚になるらしい人々のスキル強化などダンジョンに住む魔物たちは世界に富みをもたらす。魔物は有限とされていたが根拠もないが無限ということに今はなっている。ゲームみたいに都合よく湧いてくるのだ。本当かは不明。過去30年で好き勝手論文は書かれてる。まあ好き勝手は言い過ぎで金も使いまくって人も使いまくって実験もした論文もいっぱいあるだろうが、どれもこれも確証はないし似たり寄ったりだったのだ。脱線したので話は戻す。


自身の強化は命がチップではあるがその価値があるのだとスキルの強化のため大学生はサークルを作り、社会人はダンジョンをメインに仕事をしたりYouTubeやSNSにあげるなど、30年立った今もなお、安定した環境が拍車をかけて人気が爆発してる。


どれもこれも1番最初にマナを使って戦うことができると発見した軍人。それを皆んなが真似て以外にことなきを経たこと。最初の戦闘した魔物が動物達が少し凶暴になったりまんまゴブリンというのか人形を悪く見せただけの暴力性はあるが強くはない小人だったり、アニメやゲームに出るような魔王や神やドラゴンといった頂上的な存在が出なかったことなど運が度重なっているだろう。


ある程度間引くと安定するダンジョンを素直に安定期、そして溢れてくることはそのまま不安定期または物好きがスタンピードと読んだ。


森林や山などは安定させやすい。海外で中国などは一部地域を放置しすぎたのか強い魔物が出たらしく最初は厳しかったとは聞く。その過程で見つけた洞窟型のダンジョンは監視体制をおき世話しなく討伐部隊と一緒に安定周期を計るための研究者を派遣など基本的にはこれが全世界のテンプレになってるのだと思う。ロシアやアメリカや中国などは数と暴力でと金でどうにでもしてるイメージである。


それはさておき鴻巣駅前ダンジョン

駅前の少し先の広場にいかにもな洞窟がある岩山がある。


運が悪いのか入り口前警備員は3人しかいない(いつもは10人)5人はおばあちゃんに捕まって道を聞かれてるけどおばあちゃんが怒ってる?あと2人は離れの自販機前でだべってる。手前3人は同じ方向を指差してなにか話してる。マジで監視カメラだけが壁となってる状況である。


鈴木 : よっしゃ失礼しまーす


監視カメラ数台全て彼を映したのだが何故かセンサーは反応しなかった。

警備員を通さなかった場合どれか1つでも引っ掛かればアラームが鳴るかならなくてもゲーミングパトランプが回るというわかりやすい仕様である。


そして何も起こらなかったその鴻巣駅前ダンジョン前はいつもののどかな風景が進むだけだった。


鈴木 : これが、、っ!!ダンジョン!!!なるほどわからん!!!マナは通せるな!よしなんか通ってるきがする!!!


狭いダンジョンかと思いきや最初はぐちゃぐちゃだったろうダンジョン内はある程度広く床の通路も綺麗になっている。

洞窟ダンジョンの壁は自力で壊すのは難しいがマナを通したスキルなら以外と少しずつ削れることがわかったのである。攻撃系統か特殊系魔法系のマナに限るが銃火器無理で素手や剣や魔法でどうにかしてる姿は昔の時代の人間には見せられないと思ってしまった。


ぽっちゃりとしたお腹を揺らしながらダンジョンの奥へと進む。途中男女ペアに会うも今日は〜と挨拶したのみで向こうもデートダンジョンということで途中なのか顔はあんまり見ず挨拶のみ。


少し進むと大学生のサークルなのかワイワイガヤガヤと溜まってる。鈴木が今苦手な空気だ。


鈴木 : ここモンスター居なくて?人しか見てないけど?


小声で言いながらそそくさと横を通る。


大学生サークル長 : ん?今子供が1人で…ん、?


部長のこと気になる女の子1 : どうしたんですか部長〜あ!そういえばさっきスライムから出たコアって肌荒れに良いんですよね!部長の錬金術凄いからお願いしゃいたいなー


部長のこと気になる女の子2 : は!アスカずるい!部長私もさっき手に入れたコアあるんですぅ


部長のこと嫌いじゃないけど今は嫌いな男の子: さっさと3階いくぞ!なんでここでつっかえなきゃいけないねん。どつくぞ


皆んな: 急に怖すぎだろお前


部長: 少し気になることがらあったここから先行くぞ


部長が歩き出すとまってーと女の子数人とため息混じりの男数人が後を追った。


鈴木が少し進むと警備員が巡回していて今日は〜と挨拶すると


警備員 : 君1人?高校生?友達か親御さんは?それとも一緒に冒険者はいるのかな?


鈴木 : え?(さっき)2人居ますよ?


何を聞き間違えたのかさっきのペアの人数を言葉足りずで返答。それを何故か間に受けた警備員は


警備員 : ああ!いたのね!悪い悪い。でも1人は危ないから来るまで一緒に居ようか?


鈴木 : ???わかりました。


隣に来て携帯を開いて確認する警備員さん。

そこからモノの数分後警備員が武器をぶら下げた状態から構えに入った


警備員 : 君一度俺の後ろに隠れて。


鈴木 : え?あ!はい!


鈴木も気づいたのだ空気が変わったのを、マナで感じたのではなくなんかヌチョヌチャ聞こえる。


あれがスライム???


天井に粘り気のありそうなネチャネチャした青い液体。


YouTubeでしか見たことない初めての魔物に固まってしまう。

強い弱い関係なく突然なことによるフリーズ、こういうことが起こるので絶対に1人ではダメなのだ。


警備員は構えて待機してると上から降ってくるスライム

それを軽く避けると持ってた警棒にマナを通してあるのか液体みたいな体のスライムを横殴り。床に液体がベチャっと叩きつけられる。


警備員はすぐき鈴木の横にきてまた背中に隠した。スライムはしぶとくまだ蠢いてるがそれだけで動けずにいる。そこを警備員だけでなく鈴木は見逃さなかった。


一言お願いする。


鈴木 : あの!!済みません!俺がトドメ刺したいです!


警備員 : うん?どうした?普通に危ないことは俺が見てるうちはやらせる気は無いんだが。


鈴木 : 俺スキルなくて、スキルが欲しくてそれで


警備員 : …(この子…そういうことか?なら他の2人は?本当に居るのか?入り口からは何も通達は来てないぞ?)


警備員の中で連絡網があり。1グループ初心者1経験者2などカップル男女1など不審者がきた場合は武器背丈特徴と監視カメラ映像が送られてくる。


警備員:わかった。俺は佐藤真守ね。君の名前は?


鈴木 : え?鈴木裕介、


佐藤真守 : 鈴木君だね?さっき2人居るって言ったけど実は居なかったりするか?


鈴木 : え?あ!さっき2人のカップルが居ました。自分は1人です。


佐藤真守 : マジか…

(どうやってあそこを通った?人は避けれても機会は無理だろ。)


この子がどうやって入り口前を通れたか気になるが、あとで入り口前のやつらは全員叱られるな…まず俺が怒るがな


佐藤は鈴木と話しながらスライムをゆっくり観察し他の個体が来ないかもマナによる範囲感知に集中していた。


鈴木 : 1人ってダメだったんですか?


佐藤真守 : ダメだ。基本は1人で入る時もちゃんとした理由と強さと階層が合ってるかのチェックが入り、難しいと判断された場合は門前払いだ。ましてや君はマナは通せるかもしれないが1人でしかも素人。スキルもない。自殺行為だ。


鈴木 : …(生唾を飲む)

冷や汗が出始めると引き続きお叱りが


佐藤真守 :あと入り口前の警備員を通さなかったからそのことで外出たらお叱りな。親御さんにも連絡が行くから。


鈴木 : う…そんなぁ…


強い言葉と当たり前の常識を言われてそう言えばそんなこと言ってたかもしれん〜と苦虫を噛んだような顔をして目を逸らす鈴木


佐藤真守 : ん?足音が聴こえるな?まだ遠いが数から人か?ゴブリンなどの小鬼系統は一階で複数体同時に出たことはないが警戒しよう。


鈴木 : っ!小鬼!ゴブリン!


鈴木は更に冷や汗をかく。YouTubeでも雑魚として定番だが初心者目線動画もみたがそっちは安心感なくすごく怖いと動画越しでも知ってるからだ。鴻巣一階魔物で検索した時はスライムしか出てこなかったのに怖すぎる。


世界のダンジョンでの死亡率は森林ダンジョンにでる猪系や鳥系の魔物に次いでどのダンジョンにでもいるゴブリンであると言われている。冒険者の最初の難関、舐めプしたら死亡などよく言われてる。何故か女性はターゲットになるなど本当に二次創作の世界が現実に来たみたいな感じだ。あんなことやこんなこともあるという本当に怖いがそこだけ気になるのが鈴木の悪いところだった。メスいないのかと素直な疑問もある。


佐藤真守: まあ大丈夫だ小鬼が20、30出ても俺が鈴木君守りながらでも勝てるから無理でも逃げれるから


爽やかな笑いを見せる警備員の顔に緊張がほぐれていく鈴木君 トゥンク

え?ぽっちゃり×無精髭中年?


アホか!


え?この人そんな強いの?


鈴木 : 佐藤さん強いんですね?


佐藤真守: はっはっはっ!まああれだ!入り口前の馬鹿どもと比べれば多少強いな!でもまずはトドメを刺したいんだって?スキルがないんだね?鈴木君は歳は…高校生?


鈴木 : はい。高校2年生です。


佐藤真守 : 高校2年…スキルなし…1人でダンジョンってああ…なるほどなぁ…今も昔もかわんねぇな


鈴木 : え?


佐藤真守:分かったいいぞ!トドメ刺してもいい。だがマナを通すのをみてやるマナを通すのを忘れて事故っても困るからな。そのバール?みたいなものに通してみろ。


鈴木 : 本当ですか!?分かりました!もう通してあるって…え?少し待ってください


バールにマナを通してたのがいつの間にか抜けてた?あれ気づいてなかったな?


佐藤真守 : ああ入り口前や出発時にマナ倒してから来てたのかなら俺が居て良かった。マナを通して維持する必要があるんだが慣れれば通した後にマナが抜けてるのを感じやすいが分からんと今みたいになる。それ!通してみろ


鈴木 : そうなんすね?危なかったです。うんしょ!通しました!


佐藤真守 : おう!通すのは上手いな


鈴木 : さっきから分かるみたいですけどなんか見えるんですか?


佐藤真守 : おん?丸見えだ丸見え。俺ぐらいになると分かるんだよ。


鈴木 : はぇ〜そうなんすね。マナを通すのは中学生からちょびちょび練習してたので大丈夫です!


佐藤真守:そうか!なら安心だ。それで全力で殴ってこい。この高さの洞窟ならどう振りかぶっても壁にぶつかって武器を落とすことはないだろうよ。その丸いやつが弱点な。


スライムも半ば限界が維持できないのかベチャっとしてて丸い何かが液体の中を蠢いてるがほぼ止まってる。


鈴木 : うっす!


鈴木はゆっくり近づき弱ってるスライムに近づくたびにぽっちゃり汗が流れる。さりげなく警備員もバールの間合いに入らない様な距離で後ろに着いて来ていた。


鈴木 : だりゃあああああああ


渾身の叫び


振りかぶり丸いのに命中


ペチャっと水たまりみたいになった


初めての魔物撃破。そして体内から何かが溢れてる感じに全能感が沸く


鈴木 : うおおおおおおおっしゃああああ


汗が飛び散りあっちこっちぷるぷるするほど喜びの雄叫びをあげる


佐藤真守 : はっはっはっ!おめでとう。にしても喜びすぎだろ笑笑笑笑


ちょっと面白かったのか普通に警備員もだらしなく笑った


鈴木 : 次からはタオル持って来ますよ。汗が気になります!


佐藤真守:はっはっはっ!そうしろ。あとまたマナが抜けてるから鈴木君の最初の目標はマナ維持かな。案外慣れればすぐだから


鈴木 : あ!本当だ!!うっす!!!ごっちゃんです!


鈴木は嬉しさのあまり高校生のノリでふざけてしまった。

これは余談だがマジで感覚だけのウケ狙いは友達間ですら五分五分である。


佐藤真守 :お前なぁw はぁもういいか。で?なんかスキル手に入ったか?なんか浮かび上がって来てるだろ頭の中に?


鈴木 : うん?そうなんですが?


佐藤真守:ああ?あれだ!皆んな好きなやつ。ステータス!とかだそれで頭の中出てくる


鈴木 : そうだ!とうとう俺にも言う時が来た!!ステータスオープン!!!!!


この日夢が1つ叶った鈴木だった。


ステータス

種族 : まだ人種

名前 : 鈴木裕介

レベル : 2


スキル :

テイム

ごはん(妖精)


固有スキル

妖精調教




鈴木 : 妖精???調教?????


YouTubeでもSNSでも学校生活でも聞いたことない単語がそこにあった。







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作者です!お読みいただきありがとうございます!

更新ペースは大体1-3日に1話でやっていきたいと思います。


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モチベにも繋がりますので出来るだけでいいのでお願いします!

引き続きぽっちゃり君を宜しくお願いします。

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