『食べ物の恨み』

私は非常に怒っている。


開口一番、まるでゴングが鳴った、いや、これは処刑を合図する鐘の音だ。勝負するまでもない。


冷や汗をかきながら姉が向ける冷たい視線に縮こまり、処される時を黙って待つ。罪状は姉のプリンを食べてしまったこと。


くだらないことだろうが、我が家において重罪として扱われる。

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