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  • 風の檻への応援コメント

     私も現代のIT関係の操作・理解は苦手な方なので、この不安感はちょっと分かる気はします。
     複雑すぎてあまり信頼が置けない機械なのに、現代社会では必須ツールになっていて、にもかかわらず「嫌なら使わなければいいじゃん」という社会風潮になっているという……使わなかったら社会から弾き出されるというのに。そんな苦手の筈の私が年配の親のスマホの設定とかしてあげてたりするんですよw 不安で仕方ない。
     タイトルでは檻に例えていますが、私は糸一本だけで繋がった凧みたいなイメージ。
     頼れる知人に詳しい人でもいればいいのですが、なかなかそれも難しい。……とりあえずこの店員は説明不足ですよねwルーターだけあっても使えるわけでもないし。
     なかなか身につまされる話でした。

    作者からの返信

    ​此の度は、コメントと星を頂きましてありがとう御座います。

    「糸一本だけで繋がった凧」という比喩、非常に詩的で美しい表現です。

     「檻」が閉塞や分断を表すのに対し、「凧」は自由と不安定さ、そして切れてしまうかもしれない危うい希望を象徴しています。八十八が手にした黒い箱は、まさにその「糸」の始まりなのかもしれません。

     ご指摘の通り、この店員の説明は非常に事務的で、特にルーターだけでは通信できない点など、細かな設定については完全に省略していますね(笑)。

     都会の喧騒の中で、八十八の根源的な問いには答えられず、ただ「モノ」を売ることに終始する店員の姿もまた、現代の孤独を際立たせる要素として意図していました。

     この物語が、読んでくださった方にとって「身につまされる話」になったこと、八十八の旅立ちの重さが伝わったことを、大変光栄に思います。

     温かいご感想をいただき、本当にありがとうございました。八十八が、希望の「声」に辿り着けることを願うばかりです。