君の代わりに降る雨

長谷川 葵

第1話

待っても、待っても、君は来なかった。

風が吹くたびに、君の声が聞こえた気がして、振り返る。


けれどそこにいるのは、通り過ぎる知らない人ばかり。

そのたびに胸の奥が静かに沈んでいった。


空の色が少しずつ変わり、街の灯りがポツポツと灯る頃、私は悟った。

もう、君は来ないのだと。

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