第8話 借り物日和

これは誰かの日々

誰かと誰かが築き上げた

無象の轍


その先端に僕がいる

未知という名の道に

踏み出すことが怖くて

立ち止まったりもした

振り返ったりもした


だけど

時間が僕を急かすから

勇気を出して踏み出すと

道の先で誰かが手招いてる


そこに何があるかは分からない

何が見えるかも分からない


ただ

駆け出した心に従うまま

僕らはそこを目指している

今も これからも


まだ見ぬ誰かのために

僕が築く

僕だけの轍

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