3.プロットって大事だよ?

 少しは執筆論っぽいことをしようと思ふ。

 ということでプロットについてです。


 プロット=小説の設計図ってことですね。

 何事も設計図がなくては作成できません。


 とはいうけど、本当にそうなんでしょうか?


 多分そうです。


 多分というのは、前例をたまたま知ったからということで。

 昔にたまたまタイトルが気になって読んだラノベのあとがきで衝撃的なことが書いてありました。


 その作者曰く、


『賞を受賞した後に担当さんに“じゃあプロットみせて”と言われて、プロットって何ですか?と返すと驚かれました』

 ※うろ覚えなので意訳です


 まぁ驚きました。

 作家をやってプロットを書いたことがないということに。

 というかそれで商業化しているのだから、その人は天才です。すさまじいです。


 そしてだからといってそれを倣って「じゃあプロットなんて要らないんだね」という風にはならないのです。

 誰だってそれで出来たらそもそもプロットなんて不要になるわけだし。


 天才を見習っていいのは天才だけです。


 大谷選手がやってるから二刀流やれるよね、と言って実際にできるのは100年に1人の天才だけです。

 ラインハルト様を見習ってもそれにはなれないトゥルナイゼンなのです。


 その天才こそ自分だという意気込みは大事ですが、枯れた僕にはそこまで言う自信はないので大人しくプロット書きます。


 さて、じゃあプロット書くけどどうすればいい?という方へ。


 個人的にはプロットは以下で構成されていると考えてます。


1.ストーリーのあらすじ(起承転結)

2.キャラクター表

3.世界観

4.呼称表


 まぁ他にも地図があれば地図とか、日程が長いものならスケジュール表とかありますが、だいたいに沿っているのは上の4つだと思ってます。


 その中でも一番大事なのは、当然といいますか『ストーリーのあらすじ』だと思ってます。

 これがないとどういう展開になるのか、誰が何をするのか何も見えなくなります。地図を持たず、航海士もなくグランドラインに出るような愚か者です。

 記憶力や構成力に自信がある方はなしでもいいですが、個人的にはおススメできないかなぁと。

 ただここでそれについて書くと長くなるので、別に話を作ります。


 さて、あらすじの次になりますが、個人的にプロットで重要と思っているのは『呼称表』です。


 別に呼称なんて分かるし、なくても物語り作れるじゃん。


 そう思う人もいるでしょう。

 ですがあえて言わせてもらいます。


 呼称表を舐めるな、と。


 一人称、二人称という呼び名はキャラを成立させるうえで、とても重要なファクターだと思ってます。

 というか小説という文字だけで表現する媒体である以上、キャラの見た目で人物の差を生み出すのは挿絵でもなければ難しく(それも毎回出るわけではないので)、じゃああとは性格といっても言動を上手く見せないとそれも難しい。


 では何で分からせるか。

 それこそが呼称です。


///////////////////////////////////

「私はラーメンが食べたいんだ!」

「君はいつもラーメンばかりじゃないか。そうやって粉ものばかり食べていると太るよ? 私を見習うんだね」

「君のお説教はうんざりだ! 私は私の道を行く!」

「いやいや君がそう言ってろくなことになった試しはない。私はそれに反対だよ。よし、ここは間を取ってお好み焼きを食べようじゃないか!」

「それこそ粉ものじゃん!!」

///////////////////////////////////


 はい、というわけで毒にも薬にもならない例文ですね。

 登場人物が君と私で話をしているものですが、実はこれには罠があります。


 これを呼称表に合わせて別々の呼称にしたものにしてみましょう。


///////////////////////////////////

「わっちはラーメンが食べたいんじゃ!」

「お前はいつもラーメンばかりじゃないか。そうやって粉ものばかり食べていると太るよ? 僕を見習うんだね」

「君のお説教はうんざりじゃ! わっちはわっちの道を行くんじゃ!」

「いやいやおまんがそう言うてろくんことになった試しはなか。わしゃそいに反対ぜよ。よし、ここは間取ってお好み焼きを食べるとするき!」

「それこそ粉ものじゃ!!」

///////////////////////////////////


 おわかりいただけただろうか。

 この会話。実は3人での会話だったのです。


 だからどうした。はい、その通り。語尾も違ってるからそりゃ分かるだろ。はい、それもその通りです。ですがそれだと話が進まないのでここはツッコミなしでお願いします。


 前の文章では2人が言い合ってるようなものでしか見えなかったんじゃあないでしょうか。後者では、キャラが全員別の呼称を使うので、地の文がなくても違うキャラが喋っているのが一目瞭然です。


 別にそれでもいいよ、という執筆者はいないと思います。

 伝わらない。

 間違って伝わる。

 意味を分かってもらえない。

 それは一番、制作する側にとって辛いことはないんですから。


 じゃあその分、覚えておけばいいよね、と思った方は甘いです。

 短編ならいいのかもしれないですが、賞に送るものだと、そこに登場人物は5人前後は出るはずです。人間は間違えるもの。せっかくできた傑作でも、呼称のミスから会話の違和感が出てしまってはもったいないです。


 長編を書きたいというのであればなおのこと。

 前に出てたキャラを再登場させるけど、どうだったけ? となって、いちいちその場所を探し当てたりするのは時間がもったいないです(前に書いたものを振り返るのはいいことですが、それを何度もやっては時間の無駄)


 それをストレスなく完成させるのが呼称表です。

 というわけでプロットには呼称表を作っておきましょう。


 そう、呼称表は大事!


 ……あれ? なんの話でしたっけ?


 というお決まりのボケで落としておいて、次回は『ストーリーのあらすじ』もとい起承転結について。

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