魔導奉妖証浄者 契約報告書

第一章 猫垣

件名：古祠破壊事案および周辺地域における異変について

調査報告書

一．【概要】

本市管内に所在する古祠（建立年代不詳、祭祀対象不明）が、何者かによって破壊されていることが判明した。現在、当該行為の実行者については関係機関が調査中である。

併せて、祠の破壊後より周辺地域において動植物・居住者等に説明困難な異変が相次いで確認されている。原因との因果関係は現時点で未確定ながら、関連性が強く疑われる。

ニ．【確認事項】

　（１）祠の状況

・建立年代・由来不明。記録資料に乏しく、祭神名も伝わっていない。

・一部の住民は「名を持たぬ■」「■れられた守護」と口伝しているが、詳細不詳。

・現在、祠は原形をほぼ失い瓦礫のみが残存。

（２）周辺地域の異変

・農作物の一斉枯死、生育不良の報告。

・山間部における小規模地形変動、水脈・河川水位の不規則変化。

・居住者からは不眠・反復する■■等の健康被害が多数寄せられている。

・夜間における動物の異常行動（徘徊、鳴声の連続）も報告あり。

・現時点では自然現象・環境要因のみでは説明困難。

（３）調査の進捗

・犯人捜索：警察当局と連携中。

・祭祀対象の確認：郷土資料の調査を進行中だが、確証は得られていない。複数の仮説（境界神、土地神、あるいは祟り神としての性格）が並立。

・祠の機能については「守護のための■■」あるいは「封印のための■■」であった可能性が指摘されている。

三．【対応状況】

・学識経験者・宗教関係者との連携による調査を継続。

・異変拡大防止策として、対象区域の立入制限を検討中。

・地域住民への説明については慎重を期す必要あり。

四．【今後の方針】

・犯人特定および■■■■の■■を最優先。

・祠の復元または■■■■の可否について■■と協議を開始する。

・周辺地域における異変の経過観察を継続し、拡大傾向■■■■■は■■を講じる。

報告者：■■■■■■

日付：平成■年■月■日