事件発生

あの後、髪の毛も切り着々と垢抜けが成功してきて、よりモチベーションが高まり

肌荒れ用の薬も薬局で買った。

友達と服を買いに行ったりもした。


そんな中事件が起こった。

今までの事件とは比べ物にならないほどの。

俺は委員会に入っている、その委員会はそんなに活動がなく人もまばらに来る感じであった。しかしマンモス校、それでも人は多く

学校にある大きな会議室的なところを使わなければいけないほどであった。

久しぶりの活動で、そもそも委員会に入ってること自体忘れかけていてダルさを感じていたその時、見覚えのある顔が入ってきた。

それは正真正銘バス停のあの子だったのだ。

今まで全く意識していなかったが、そこで初めて俺はその子と学校内で会ったと思う。

心なしか向こうもこちらに気づいたようであった。何組なんだろうと考えていると点呼が始まった。そういえばこの委員会、こんなこと言ったら悪いけど委員長が無能で毎回ゆっくり点呼とってから始めるから効率が悪く

顧問の先生もキレるほどであった。

その恒例行事ともいえる点呼が始まったのだ。今まではこの委員長正気かよと思っていたが、今では素晴らしいと拍手喝采の嵐を送りたいくらいの気持ちだった。

かなり大きい教室で聞こえずらい上に見えずらいという、本当に人を教える場なのかと疑うような場所であったため、俺は携わっている感覚全てを研ぎ澄ませた。

すると委員長が「1-○組いますか?」と聞いた瞬間その子が手を挙げた。

その子は後輩だったのだ。

言い忘れていたが俺は2年、その子は1年生だということが確定した。

しかもクラス名を聞くと頭が良いと噂の

クラスであった。

まぁ確かに頭は良さそうだし、綺麗な方で

育ちも良さそうだったのでそこに驚きはなかった。逆に安心した。


うちの委員会は活動自体は少ないものの

行事ではまあまあな大役を任されることが

多く、その子と話せる機会を伺っていた。


しかし、学年が違うというのは少し痛手であった、関わるポイントが少ないからだ。

でも、俺の中では同じ委員会と言うだけでかなりポジティブな気持ちでいた。

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