第13話デビルの洞窟に向かいます

 歩いて6日間。遠くも無く、近くも無く。適度に離れているから丁度いい。移動って今後はこんな感じだからな。移動時間が勿体ないのはそうなんだけど、それでも、ゴブリンを一生倒すよりはマシな部類になるからな。……これで拒否デスじゃなければ、どれだけ楽だったことか。経験値としても、契約出来た方が貰えるからな。ここからは一気に契約した時の経験値が増えるからな。1度で1レベル上がるくらいには経験値が貰えるようになる。まあ、契約に成功したらだけどな。失敗したら経験値は半分。まあ、それでも十分に多いんだけど、ここから一気に効率は加速するからな。


「そんな訳で、デビルの洞窟に向かいます。こっちだ」


「今日も頑張ろうね!」


「おうよ。最強を目指すのであれば、デーモンは欲しい。限りなく強いデーモンが欲しい。と言う事で、Sランクを狙っていくぞ。まあ、まずは順当にBランクのレッサーデーモンを作る所から始めるんだけどな」


「えっと、確か魔法が無効になるんだよね? そうしたら、デビル相手にはダメージを受けない?」


「そう言う事になるな。レッサーデーモンさえ沢山作れれば、敵なしになる。また経験値を爆発的に回収する事が出来る。それは重要事項だからな。覚えておいてくれよ」


 デビルは基本的に魔法で戦う魔物だ。近接も出来るが、デーモンよりは向いていない。なので、レッサーデーモンが出来たら、単独行動させれば問題ない。


「さて、着いたぞ。ここがデビルの洞窟だ。ここから中に入って、デビルを契約しまくる。それのための準備があるから、SUPを振るぞ。沢山貯めてあっただろう?」


「うん。たくさん貯まってる」


「よしよし。それじゃあ、確定で残る様にするから、STRを120まで上げてくれ。それと、VITを500まで上げる。そうすれば、デビルは完封できるようになるからな」


「解った。他はどうするの?」


「とりあえず、キープだな。デビルに攻撃が当たるかどうかを確かめてからDEXに振り分けるかどうかを決めるから。だからまずはキープ。……いや、時間の無駄になるだけかもしれないから、DEXも100まで上げておいてくれ」


「解った。DEXも上げるんだね」


 そんな訳で、ステータスがこちらになる。


――――――――――

名前:ベルン

職業:召喚士

Lv:0

HP:103650

MP:68180

SUP:14068


STR:120

VIT:500

INT:20

MND:34050

DEX:100

AGI:100

――――――――――


――――――――――

名前:アーリア

職業:召喚士

Lv:0

HP:103650

MP:68180

SUP:14065


STR:120

VIT:500

INT:20

MND:34050

DEX:100

AGI:100

――――――――――


 これで問題なくデビルを倒せるように、じゃなかった。いい感じに削れるようになる。ここからは運との勝負だ。沢山契約して、どんどんとデビルを進化させていく。それで、デーモンを作れれば、一気に戦力が拡充されるからな。


「じゃあ、ゴブリンキングを単独行動させる。俺のゴブリンキングはこっちの方向に行かせるから、アーリアのゴブリンキングは向こうに行かせてくれ」


「上級精霊はどうするの?」


「上級精霊は駄目だ。死ぬ可能性があるからな。上級精霊は魔法に弱い。デビルは魔法を主に使ってくるから、上級精霊は出さない。まあ、使い道はあるから安心してくれ」


「うーん? 解った。後で使うんだね」


 まあな。スライムを契約するには、デーモンじゃない方が良いんだよ。デーモンは魔法が主体と言っても、単体攻撃が基本なんだ。スライムを相手にするには、範囲攻撃の方が都合がいい。だから、範囲攻撃が得意な精霊を用意している訳だ。ちゃんと順番に契約をしていかないといけないからな。順番は大事。それは色々と考えないといけないんだよ。まあ、直ぐに理解しろというのは無理だけどな。少しずつ覚えていけば良いんだよ。


 そんな訳で、1日かけて、デビルを契約して回った。デビルからは、魔石と、悪魔の尻尾をドロップする。悪魔の尻尾は、加工すると良いものが出来るんだよ。属性攻撃を10%カットする腕輪を作れるようになるんだ。まあ、生産職の人が作ってくれるんだけどな。……プレイヤーは生産職にはなれない。だけど、NPCは普通に生産職にもなれたからな。加工はNPCが行ってくれる。まあ、要らないというね。上位互換が属性ドラゴンから作れるんだし。属性ドラゴンからは、属性関係の皮が手に入る。それをリストバンドなんかに加工してもらえれば、かなり役に立つ装備が出来上がるんだ。だから、まだ要らない。装備は良いものから揃えていって、後で下位互換品を装備するんだよ。そうしないと、耐性が被ることになるからな。それは勿体ない事なんだ。


 で、何とデビルだけで約4000もレベルが上がった。いやー、やっぱり効率はいいよな。ゴブリンキングも活躍してくれているし、効率は上がっていると考えてもいいよ。格上と戦うのが基本だよな。……ゴブリンキングを手に入れない方が早かったかもしれないけど、どの道レベルが余ってくるので、そうしたらゴブリンや精霊もパワーアップさせていけばいいのである。無限に契約できるんだから、後で強化をすれば良いんだよ。その方が手札が増えるからな。魔物を契約するのに、弱い魔物も用意しておかないと、後で苦しい思いをするのはそうなんだよ。STRやINTを強制的に下げる装備を使わないといけない破目になってしまうからな。それでは面倒なんだ。……まあ、スライムはそうするんだけどな。契約確率も低いし、スライムは面倒なんだよな。面倒だけど、強いので、確保しておくに越したことは無いんだけど。


「これだけレベルが上がると、楽でいいよね。沢山交配できるようになるし」


「優先はデビルだ。ただ、優先ってだけだからな。ここからはゴブリンも育てていいし、精霊も育てていい。最強になるには、ある程度の召喚獣を用意しないといけないからな。Sランクで揃えるんだけど、それでもまだまだ契約は出来るんだ。とりあえずはデーモンを作ることを優先した方が良いとは思うが、ここからは好きにレベルを上げてやってくれ」


「でも、それじゃあ弱くなるんじゃないの? デーモンを作った方が良いんだよね?」


「推奨はそうだな。デーモンを手に入れて、経験値効率を上げた方が良いだろうとは思う。けど、召喚士として、何を基軸にするのかって事を考えると、ゴブリンでも良いんだぞ? 無理やり俺と一緒にする必要は無いんだし。俺は俺で最強を目指すけど、アーリアも、こっちの方が良いって思ったら、そうした方が悔いは残らないからな」


「ベル君の言うとおりにすれば良いと思うから、今後も色々と教えて欲しいな。じゃないと、強くはなれないんでしょ?」


「そんな事はない。強さにも色々とあるからな。でもまあ、同じ方向性で行きたいって事だったら任せておけ。俺流の最強を目指すからな。疑問があったら言えよ? 俺だって間違えることはあるんだから」


「ベル君を信じているから大丈夫だよ。だから、生き残れるようにして欲しいな」


「……それは最低限の事だけどな。戦争で生き残れないとか、全く面白くも無いから」


 戦争で死ぬなんてまっぴらごめんだからな。そんな人生面白くも何ともない。俺は最強になるんだから、まずは死なない事が重要なんだ。死んだら終わりのこの世界。1度だけの人生なんだ。楽しく生きないとな。……2度目の人生であることに目を瞑るが。なんでこの世界に転生したのかなんて考えるだけ無駄だ。そんな事は解りっこない。だから、楽しむしかないんだ。でもなあ。戦争を楽しめるのかね? 現実になったんだからな。ゲームなら、まだ楽しめたのかもしれないが、現実の戦争は、辛いだけなんじゃないのか? 現実、だもんな。

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