待ちぼうけの花
あの花に逢えずに
あの花を看れずに
僕はなぜ夜景を背景に
心満たされて咲っているの
あの花だけを視て
あの花だけを抱き
夜の淵から 黄泉の淵まで
僕は堕ちてしまいたい
あの花がいつも日陰で影時計
いつかいつかと待っていたのに
あの花だけを視れずに
あの花だけを映さずに
僕はなぜ夜景を背景に
我が満たされて咲っているの
僕を待ち続けた 待ちぼうけの花
必ず君を迎えにいくよ 花笠の僕で
君の友以上の僕
君を永遠に抱き寄せたままで眠る
遅刻をしてきた僕
君が待っていたのは僕 ごめんね
君は優しく笑んでいうでしょう
待ったけど 私は私で忙しかった
どうでもいいの お好きにすれば
あゝ直ぐ減らず口を塞いでやれたら
君こそが花 待ちぼうけの花
咲っていてほしいのは ただ一輪の君
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